銀行員の身だしなみが厳格だったのは過去のこと。
最近では髪型やメイクの自由度が増し、銀行によってはピアスを許容するケースも出ています。
とはいえ「銀行員がピアスをつけても本当に問題ないのか?」は非常に気になるところ。銀行業界への就職を考える人にとって、銀行の規則や業界文化を知ることは重要なポイントです。
本記事では、28人の女性銀行員にピアスに関するインタビューを行った結果をもとに、銀行員のピアス事情をまとめました。
など幅広く解説しますので、是非ご覧ください!
銀行員のピアス事情を聞いてみた!

今回、明確にしたいのは銀行員がピアスつけても大丈夫なのか?
私が属する地方銀行に勤務する女性銀行員28人にインタビューしました。
インタビューの概要は以下のとおりです。
銀行員のピアス事情を調査するのは、当ブログくらいです。他にはない統計データを是非参考にしてください!
銀行員のピアス調査結果

それでは早速、調査結果を発表したいと思います。
改めて、質問は以下4点。どのような結果になったのか確認しましょう!
➀ピアス穴ある人の割合

そもそもピアスをつける穴があるかどうか?
意外にもピアス穴がある人は約3割(28人中8人)と少ない結果になりました。
ピアス穴がない人の多くが、元々はピアスをつけていたけど銀行に勤めてから徐々にピアスをつけなくなり、穴が塞がったというケースでした。
正直、ぱっと見た感じではピアスをしている銀行員はさほど多くありません。とはいえ、オシャレはしたいはず。したがって、個人的には「プライベートのみピアスをする人が多い」と思っていたので、そもそもピアス穴がない人がこんなにも多いのは意外でした。
銀行員になると、忙しさや仕事への責任感などがオシャレしたい気持ちを上回り、ピアスをつけなくなる人が多くなるようです。
➁ピアスつけている人の割合

仕事中でもピアスを付けている人は全体の25%(7人)でした。
ピアス穴がある8人のうちの7人がピアスをつけているということです。
言い換えると、
いう結果になりました。
「オシャレしたい人は仕事関係なくピアスをつける」我が道をゆく傾向があると分かりました。
③ピアスつけて良かったこと
ピアスをつけている7人が語った「ピアスをつけて良かったこと」は・・・、特に無いでした!
主だった回答は以下のとおりです。
「ピアスを話題にお客様と仲良くなった」や「上司に褒められた」「男性に好意を持たれた」といった回答を想像していましたが、そんな回答は一切ありませんでした。
ピアスをつけてる女性銀行員は、我が道をゆくさばさば系の方が多いようです。
➃ピアスへの注意・怒られたこと
最後の質問は「ピアスを注意されたことや怒られたことはあるか?」。
色々なエピソードが出てきました!
現実のところ、上司からの注意に加えて同姓からの注意・苦言があるようです。
銀行では、男性よりも女性の方が圧倒的に多く働いています。必然的に、女性同士の人間関係が複雑になりがち。それが銀行の職場事情です。

ピアスをつけるかどうかの判断

銀行での身だしなみはひと昔前に比べると緩くなったとはいえ、ピアスをつけていいかは銀行のルール次第。また銀行がOKだとしても、いつでも・どこでも・どんなシチュエーションでもピアスをつけてよいわけでもありません。
ピアスをつけるかどうか、銀行員としての判断軸は以下の4つです。
- 銀行の規程・マニュアル
- 上司や先輩はつけてるか?
- お客様がどう感じるか?
- 試しにつけて周囲の反応はどうか?
自分が銀行でどのように評価されたいか?お客様とどのような関係を築きたいか?などを考えたうえで、その答えと上記4つの軸を照らし合わせながら慎重に判断しましょう!
銀行の規程・マニュアルの確認
最も重要なのは銀行で定められた規程を守ることです。
銀行には、身だしなみに関するマニュアルが必ずあります。まずは銀行のルール上、ピアスをしてもよいかどうか確認しましょう。
銀行でよく聞かれる質問の一つに「規程は確認したのか?」があります。
ピアスをつけてるときに上司から聞かれたら、さらっと答えられるようにしておきましょう!
回答例①「身だしなみ規則を確認したところ、華美で無ければ着用OKとなってました。」
回答例②「明確に書かれてないので、派手すぎない一般的なものをつけてます。」
周りの上司・先輩
規程が明確でない場合は、一緒に働いている上司や先輩を見習うのも有効です。
ここで注意点が2つあります。
一つは、同じ支店・部署で働いている人を参考にすることです。銀行は支店長など所属長の考え方が全てです。例えば「前の支店ではピアスOKだったので、今の支店でもOK」と考えるのは危険です。今の支店長はピアスNGかもしれません。
また、本部と支店の違いもあります。お客様との接点がない本部は比較的ドレスコードは自由です。一方、顧客対応がメインの支店勤務の場合、服装は厳しくチェックされます。
二点目は、上司・先輩がつけていれば必ずしもOKというわけではない点です。管理職と新人さん、あるいは支店のノルマを牽引する営業マンと駆け出し営業マン。それぞれ許される行為が異なるのが現実です。
営業成績トップの先輩だからピアスを許されているというケースはごく普通にあります。
周囲の状況を確認しつつ、自分がピアスをつけたら指摘されないか冷静に見極めましょう!
お客様がどう感じるか?
銀行員は接客業です。銀行で成果を上げたいなら、オシャレを楽しむことよりもお客様を第一に考えることの方が重要。
銀行のルール上、ピアスの着用が許されていても、ふだん接するお客様から疎まれるような服装は避けるべきです。
例えば、
など華美な服装を好まないお客様と接することが多い人は、お客様目線で自身の服装を見直すことが重要です。
試しにピアスをつける
銀行の規則がそれほど厳しくないなら、小さめのピアスを試しにつけて周囲の反応を確かめるのも良い方法です。
銀行員の身だしなみは常に変化しています。一昔前ならNGだったとしても、今ではすんなり受け入れられるかもしれません。
目立つピアスや派手なデザインは避けつつ、まずは周囲の雰囲気に馴染む小さなピアスから始めてみるとよいでしょう。もしも、怒られたり、注意されたときには次の章で解説する対応で乗り切りましょう
ピアスをつけて怒られたとき

銀行のルールを破ってピアスをつける。あるいはルール上、OKだとしても上司の考え方によっては、注意されたり怒られることもあります。
そんなときは、むやみに上司に逆らってもしょうがいないので、基本的にすぐ外しましょう。
銀行でのキャリアを踏み外さないための対処方法を具体的に紹介します!
注意されたらすぐに外す
銀行という職場では、規則を守らないと減点されます。
おしゃれをしたい気持ちは分かりますが、素直に外すのがベストな選択です。
規程上、許容されていたとしても
など、上司が注意するに至った様々な状況があるかもしれません。
もし可能なら、上司にピアスをつけてはいけない理由を聞く等のコミュニケーションを取りましょう。
いずれにしても、注意されたときに全力で反発するのではなく、冷静に上司の指摘に耳を傾けましょう。そうすることで、余計なトラブルを避けることができます。
人事評価を下げてまでピアスをつけ続けるメリットはありません。
ルールの再確認
注意を受けた後は、銀行の身だしなみに関する規程を再確認しましょう。
銀行の規則には曖昧な表現が使われていることがあります。
「派手な装飾品は個人の判断で控えること」や「業務に影響を与えない範囲なら問題なし」といった表現が使われます。
このような規程があった場合、あなたは良いと判断してピアスをつけたとしても、あなたの行動の責任を負う上司が「そのピアスは適切ではない」と判断したということです。
規程を確認した内容を上司に報告しつつ、今後どうするか慎重に判断しましょう。
とにかく規程確認というやるべきことをやるのが大切です。そうすればピアスのサイズやデザインを控えめなものに変更する等の打開策に繋がる可能性が高まります。
宗教上の理由など事情がある場合
宗教的な理由など、ピアスをつける特別な事情がある場合は、職場にその背景を伝えることが大切です。
昨今、経済産業省を中心に国をあげてダイバーシティ経営が促進されています(経済産業省ダイバーシティレポート)。
ダイバーシティ経営とは「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」
経済産業省
銀行もダイバーシティを許容する企業風土が徐々にできつつあります。
合理的な理由があれば、例外として許容される可能性が高いです。ただし、注意される前に上司・人事部などに相談し、事前の対処を行うよう心掛けましょう。
まとめ

現役銀行員だからこそ可能な銀行員のピアス事情調査。
結果は以下のとおりです。
実際問題として、ピアスをつけるかどうかを悩んだ際には、銀行の規則をしっかり確認し、社会常識・顧客ファーストの観点にたって判断しましょう。
また、判断に悩むときは一人で結論を出してはいけません。銀行の規則を確認したうえで上司や先輩に相談することを心掛けましょう!