
銀行って髪型もうるさいのかな…

茶髪はダメだとしてもパーマは?
銀行への就職を考えているあなたの脳裏に、ふとそんな疑問が浮かんでいませんか?
銀行の髪型ルールは身だしなみに関する規定があるだけでなく、明文化されてない暗黙のルールや厳しい上司からの圧力なども存在しており、まぁまぁ厳しいです。
本記事では、現役銀行員の視点から以下内容について解説します!
よくある髪型の傾向やルール、注意されたときのリアルな対処法まで、銀行への就職を希望する人が事前に知っておきたい実態をわかりやすくお伝えします。
髪型に関する銀行のルール

身だしなみのルールが緩和されつつある銀行業界。
特に服装の自由化に取り組む銀行は多くあります。

一方で、様々な銀行と交流がある私ですが、髪型の自由化まで踏み込んだ銀行はあまり聞きません。
今なお銀行に残る髪型に関するルールとは如何なるものか?
詳しく解説します!
髪型に関する銀行規定
銀行は客商売のサービス業。
また、お金を扱う仕事がら、信頼と信用の上に成り立つ職業です。
したがって、銀行員の身だしなみはお客様を不快にさせないことは当然として、安心感や信頼感を与えるためにもだらしない恰好は銀行内の規程で禁じられています。
具体的には、以下のようなルールが見られます。
そして、本題の髪型についても細かく定められています。
例えば、以下のようなルールがあります。
上記内容は、銀行のルールとして定められているものです。ルールを破って個性重視の髪型にすることは規定違反であり、自分の評価を下げることにも繋がります。
個性を出したい気持ちは分かりますが、清潔感や誠実さを演出して、お客様に安心して頂くことも銀行員の大切な仕事です。
お客様のためにも、規定遵守は絶対です。
規定以外で注意すべき点
また、銀行には規定には書かれてない銀行文化や暗黙知として守るべきルールがあります。
例えば、銀行の公式ルールに「長髪禁止」と明記されていなくても、男性のロングヘアは銀行の雰囲気にそぐわないと判断されるでしょう。
逆に、坊主頭も暗黙のルールでNGであることが多いです。皆さん、坊主頭の銀行員を見たことないと思います。
また暗黙知のほかに注意すべきは、直属の上司の考え方。
私が出会った上司の中には「月1回は散髪しなさい」「朝シャンプーは必ず行うこと」といった髪型のみならず、髪の整え方まで指示する人もいました。
これはやや特殊なケースかもしれませんが、銀行には身だしなみ規定・暗黙のルール・上司の圧力といった規制があることは認識しましょう。
最重要はお客様
銀行員の髪型において、最も重要な視点はお客様の目線です。
繰り返しになりますが、銀行はサービス業。しかもお金を扱う仕事です。
相手に信頼して頂くためにも髪型を含めた身だしなみは重要です。
特に、
といったお客様は、銀行員の身だしなみに対する意識が高いことが多いです。
年配のお客様にとっては、長髪や茶髪な敬遠されがちです。また、企業経営者などのビジネスパーソンも、銀行員の身だしなみは必ずチェックします。髪型や服装がだらしないだけで信頼を損ねる可能性があります。
銀行員の髪型は、自己を表現する手段ではなく、お客様のハートをつかむための手段と認識しましょう。
銀行員の髪型~よくある髪型~

ここからは、私が勤める銀行で多い髪型を紹介していきます。
先にお伝えしますと…
「七三分けは絶滅してます」
「若者の今時の髪型は許されてます」
銀行員の髪型をチェックしましょう!
ツーブロック
小中学生のときは禁止されることもあったツーブロック。
大学生や社会人になってツーブロックにする人は多くいますが、銀行員もツーブロッカーはたくさんいます。

サイド部分をすっきり刈り上げるこの髪型は、爽やかさと逞しさを感じさせるナイスな髪型です。
センター分け
「前髪が目にかかってはいけない」という銀行ルールがあるならば、センターで分けてしまえばいい!
ということで、近頃多いのがセンター分けです。

韓国のK-POPアイドルから始まったセンター分けの流行。
若手銀行員を中心に銀行業界までキテいます!
ツンツンヘア
どの銀行にも一定数いるスポーツマンタイプ銀行員。
そんな彼らに多いのがツンツンヘア。さっぱりとした印象とイケイケ感を演出する人気のヘアスタイルです。

このタイプの亜種として、少し攻めたソフトモヒカン風もあります。イメージとしては、ヤーレンズノ楢原さんくらいのソフトな感じ。

短い場合、ソフトモヒカンのような少し個性的なスタイルにしても許されがちですし、注意されたとしてもセットの仕方を変えれば誤魔化すことも可能です。
短めホスト風
ヤーレンズ繋がりで言うと、髪を短くする前の楢原さんのような短めのホスト風ヘアスタイル(スジ盛り)の人も散見されます。

この髪型の場合、大抵が楢原さん(上写真)のようにフチが太いメガネとセットだったりします。
このタイプは、若い世代でもなくベテランでもないミドル年代の銀行員によく見られます。
マッシュヘア
最近、「どいつもこいつもコレだな…」と思わせるナンバーワン髪型がマッシュヘア。
バナナマン日村さんのようなマッシュルームカットとは異なります。

髪をいくつかの束にしてワックスで少し横に流すオシャレヘア。

髪自体にボリュームがあるので上司によっては気にする人もいます。
しかし、ヤング銀行員の中では圧倒的人気ヘアスタイル。マッシュヘアを敵にまわす上司は少ないかもしれません。
髪型について注意されたとき

銀行員の髪型の実態を知ったところで、気になるのが「髪型のことで上司から注意されることはあるのか?」
結論から言うと、突飛な髪型であったり髪を整えてないと注意されます。
この章では、髪型について注意されたときの対処について詳しく解説します!
無駄な抵抗はNG
髪型について上司から注意されたとき、反論や言い訳などの抵抗はムダです。
2019年にパワハラ防止法が施行され、上司は部下への指導に気を使うようになっています。

そんな中、髪型について注意してくる上司はそこそこの信念・覚悟をもって発言しているはず。
「髪型は自己表現なので~」などと返した日には、「ここは職場だぞ。自己表現は自分だけの時間でやれ!」と言われることでしょう。
また、人事評価への影響も考えられます。
賛否ありますが、銀行は扱いやすい銀行員を優遇します。
髪型に問題がある上に、注意に対して反発するようでは銀行員としてバツをつけられる可能性大です。

上司や先輩に髪型について指摘されたときは、「髪型、マズいですか!承知しました。」と一旦受け止めましょう。
銀行員として長く働きたいなら髪型のルールも仕事の一部と割り切ることも大切です。
規定を再度確認
とはいえ、上司が言っていることが常に正しいとは限りません。
髪型について指摘されたときは、念のためにその指摘が本当に銀行ルールに沿ったものかを確認することも大切です。
銀行のマナーブックや身だしなみ規定を必ずチェックしましょう。
また、茶髪や派手なスタイル禁止などの基本的なルールは明文化されていることが多いですが、上司の好みや職場の風潮によって指摘されることもあります。
仮に規定にないルールを強要された場合は、信頼できる別の上司や先輩に聞くなど客観的な判断材料を持っておくことが重要です。
この際、オススメしたいのは以下のような人たちに意見を聞くこと。
もし上司の指摘が正当でないと判断される場合は、その事実をすぐに上司に突きつけてはいけません。
望ましい返しは「課長のおっしゃるとおりです。しかし~」と、冒頭で上司を立てる言葉を必ず入れましょう。
基本的には改善しよう!
銀行で働くうえで、髪型のルールをどう捉えるかは個人の価値観次第。また、個性を発揮することは大切。
しかし、個性の発揮が髪型程度というのも如何なものでしょうか。
髪型による個性を表現するより、銀行員として求められる信頼感や清潔感を優先する方が重要です。
この記事を読んで「髪型のルールが厳しそうだな」と思った人は、銀行で働くこと自体がストレスとなる可能性があるため、入社前に十分に検討するべきです。
逆に「注意されたら髪型くらい改善する」と思う人は、銀行のルールに適応しやすく、余計なストレスを感じることなく業務に集中できるでしょう。
注意されたら、自分のこだわりと銀行のルールを照らし合わせつつ、素直に改善する姿勢を持つことが賢明です。
まとめ

銀行には髪型に関する公式ルールの他に、暗黙のルールや上司の圧力など様々な制約があります。
そんな中、私が属する銀行には以下のような髪型の人が多くいます。
銀行員は身だしなみに関する規定に沿った髪型にしていても、だらしなかったり、上司の好みに合わない髪型にしていると注意されることがあります。
その際、いきなり反抗・反論するのではなく、指摘を一旦受け止めましょう。その上で、規定の再確認や他の上司・先輩への相談を通じて、できる限り改善することをオススメします!