皆さん、キャッシュカードの処分方法は「ハサミで切ればいい」と知ってますよね。
しかし、
- 必ず切るべき場所
- どのくらい切るべきか
- 切ったあとの処理方法
などいくつかの注意点があります。
これらの注意点を守らないと、個人情報の漏洩などのリスクが発生します。
この記事では、キャッシュカードを安全に処分するための基本と4つの注意点について、現役銀行員の経験をふまえて分かりやすく解説します!
キャッシュカードの正しい処分方法

まずは基本となるキャッシュカードを処分する2つの方法を紹介します。
それぞれ確認しましょう!
銀行に処分してもらう方法
キャッシュカードを処分するにあたり最も安全な方法は、銀行にお願いすることです。
支店の窓口に行き、

キャッシュカードを処分して頂けますか?
と一言かけるだけでOKです。
支店には大きなシュレッダーがあります。
キャッシュカードを受け取った銀行は、このシュレッダーを使って磁気ストライプやICチップもろとも粉々に粉砕します。
ちなみに、キャッシュカードを渡すだけなら番号札を取らずに、直接窓口に行っても大丈夫です!
自分で処分する方法
銀行に行く時間がない人は、以下のとおり自分で処分しましょう。
- ハサミを使って磁気ストライプとICチップを切り刻む
- 刻んだカードは別々の日にゴミに出す
この2つの作業はいずれも、処分後のキャッシュカードを悪用されないために必要な作業です。
キャッシュカードを徹底的に切り刻んだ後、刻んだ欠片を合体できないよう別々の日にゴミに出しましょう。
キャッシュカードは、燃えるゴミまたはプラスチックゴミとして、お住いの地域のルールに従って出ししましょう。
自分でキャッシュカードを処分する際の注意点

ご自身でキャッシュカードを処分する際に注意すべきことは4つあります。
- 磁気ストライプとICチップを切り刻む
- 口座番号を分からなくする
- 他人にお願いしない
- ケガに注意!
基本的なことばかりですが重要な4点です。
内容を確認して、適切な対処を行いましょう!
磁気ストライプとICチップ
キャッシュカードには、個人情報が書き込まれた2つの重要箇所があります。
一つが磁気ストライプ。

もう一つが、ICチップ部分です。

両方ともしっかり破損させることで、個人情報が絶対に漏れないようにしましょう。
口座番号
磁気ストライプ等と同様にキャッシュカード表面に書かれている口座番号も分からなくなるよう切り刻む必要があります。

口座番号だけ知られても他人に悪用される可能性はほとんどありません。

しかし、できる限り個人的な情報が外部に流出することは避けるべき。
先ほどの磁気ストライプ・ICチップを含め、「カード全体を粉々に切り刻む」くらいの勢いで対処することをオススメします!
他人にお願いしない
「自分ではうまく処理する自信がない」と思い、銀行以外の他人にキャッシュカードの処分を任せることはやめましょう。
どんなに信頼できる人でも、100%安心できる保証はありません。
非常に難しい作業なら、失敗するリスクと人に頼むリスクを天秤にかける意義があります。しかし、キャッシュカードの処分は簡単な作業です。
万が一、キャッシュカードに記録されている大切な個人情報が第三者の手に渡らないよう、自分の手でしっかり処理しましょう。
ケガに注意!
キャッシュカードを切るときは、思った以上に力が必要です。
カードは硬いプラスチックで作られているため耐久性バツグン。また、とても滑りやすいためハサミで無理に切ろうとすると手を滑らせてケガをする恐れがあります。
特に注意したいのは、ICチップを切るときです。
ICチップは金属でできており、かなり強い力かま必要です。
作業は安定した机の上で行い、滑り止め付きの手袋を使うと安心。厚手のハサミやニッパーを使い、焦らずゆっくり切ることが安全につながります。
「切るだけ」と油断せず、慎重に処分しましょう。
まとめ

キャッシュカードの処分では、ちょっとした不注意が思わぬリスクにつながることもあります。
あるいは、
といった事態が発生し兼ねません。
今回ご紹介した方法や注意点を守ることで、安全に個人情報を守ることができます。
処分の際は「念のため」ではなく「しっかりと」対処することが安心への第一歩です。


