年々、巧妙化する詐欺。
おれおれ詐欺の次に多いのが、銀行員を装った『なりすまし詐欺』。
この記事では、銀行員のなりすまし詐欺を防止するため、銀行員がやらないこと、銀行員なら即答できることを紹介します。
現役銀行員だから分かるマル秘テクニック!
銀行員を名乗る人との会話の中で、
銀行員がやらないことをやったら疑いましょう!
あわせて
銀行員ならすぐ分かることに即答できなかったら疑いましょう!
銀行員がやらないこと
銀行員を名乗る人がこんなことをしてきたら、その人は銀行員じゃない可能性大です。
チェックしていきましょう。
暗証番号を聞く
お客さま、銀行の手続きで暗証番号が必要です。教えて頂けますか?
絶対に、何があっても銀行員はお客様に暗証番号を聞きません。
また、銀行では暗証番号そのものを記録していません。
そのくらい暗証番号は極めて重要な情報です。絶対に誰にも教えてはいけません。
銀行によっては、暗証番号そのものをシステムに保有してません。
厳重なガードをかけ、さらに秘匿化する等、厳重管理してます。
パスワードを聞く
インターネットバンキングのメンテナンスのためパスワードを教えてください!
メンテが完了しないと、毎月1万円の費用が発生しますよ。
銀行員は、インターネットバンキングやアプリなどで使うパスワードも絶対に聞きません。
キャッシュカードの暗証番号を教える危険性を認識してる人は多いと思います。
振込み等が行えるインターネットバンキングのパスワードも、暗証番号と同じくらい重要な情報。
絶対に誰にも教えてはいけません!
詐欺師は、あの手この手で情報を引き出そうとします。
何があっても、暗証番号やパスワードを教えてはいけません!
クレジットカード情報を聞く
クレジットカードの不正利用が発生しました。
緊急事態なので、クレジット番号を教えてください!
銀行員を名乗っても名乗らなくても、クレジットカード情報を聞き出そうとするヤツは、あやしいですよね。
そんな人は完全に詐欺師!
クレジットカードは、キャッシュカードと違い、カードそのものが無くても「カード番号」と「セキュリティ番号」だけで取引できます。
絶対に教えてはいけません。
キャッシュカードの期限到来
お客様がご利用中のキャッシュカードの利用期限がもうすぐきます。
再発行しないと使えなくなるので、カードを郵送してください。
生態認証付きカードやIC付カードを除き、通常のキャッシュカードには利用期限がありません。
また、再発行が必要なカードについても、再発行の時期に来たら、勝手に新しいカードが郵送されてきます。
つまり、銀行員がキャッシュカードの郵送を依頼することは、絶対にあり得ません!
お使いのカードに「利用期限があるかどうか」は、銀行に電話で聞いてみよう!
キャッシュカードください
キャッシュカードの郵送が不安でしたら、当行の銀行員が取りにいきますよ。
もうココまで来たら、詐欺師も必死というか、リスク侵しまくり。
銀行員は、自分の利益にならないことはしません。
キャッシュカードの期限到来なるものが仮にあったとしても、銀行員が親切にお客様の家まで取りに行ったり、絶対にしません!
基本、親切な銀行員はいません。
詳しくは、下の記事をチェック!
銀行員なら即答できること
銀行員なら、即答できる質問に答えられない人。これも銀行員じゃない可能性大です。
銀行コード
各銀行には、それぞれ銀行コードが割り振られています。みずほ銀行なら0001。
信用組合や信用金庫、農協などにも銀行コードがあります。
具体的な銀行コードは、銀行コード検索で確認できます。
銀行員は、自分が属する銀行の銀行コードを必ず把握しています。
したがって、銀行員を名乗る人に「あなたの銀行の銀行コードは何ですか?」と聞きましょう。
即答できない人は、銀行員ではありません!
支店コード
銀行コードと同じく「あなたがいらっしゃる支店名と支店コードは何ですか?」と聞きましょう。
支店長の名前
自分の支店の絶対的存在・支店長を知らない銀行員はいません!
銀行員にとって、支店長は神にも等しい存在。
「そちらの支店の支店長さん、今どなたですっけ?」と聞いてみましょう。
支店長の名前を知らない場合は、あやしい人との会話(電話)をいったん切りましょう。そのあとで、銀行に電話して、支店長の名前を聞いてみましょう。
銀行の支店に聞くときは、ほめるスタンスだと聞きやすいです。
例:「そちらの支店はとても挨拶が気持ちいい。支店長さんに、ぜひ宜しく伝えて欲しい。ちなみに支店長さんのお名前は?」
なりすまし詐欺、どんな方法で接触する?
従来のなりすまし詐欺では、電話が多かったですが、それに加えて
- ショートメールなど電子的なメッセージツール
- 『キャッシュカードを同封して返送してください』と書いた封筒
- 銀行員と警察に扮した人が家にやってくる
など様々な方法で接触をはかってきます。
少しでもあやしいと感じた時には、警察に相談しましょう!
まとめ
なりすまし詐欺を防止するための基本は、
- 『銀行員がやらないこと』をやったら、詐欺師と疑おう!
- 『銀行員なら即答できること』に答えられなかったら、詐欺師と疑おう!
の2つです。
この記事で、伝えたのは『銀行員ではないこと』を見破る方法です。
逆に『銀行員であること』を証明することは困難です。
もし、銀行員と名乗る人から接触があったときは、「つねに疑うこと」と「第三者に相談すること」をオススメします。
皆さんが、詐欺にあわないことを心から祈っています!