銀行の事務センターでのパート勤務を検討している皆さん!
銀行の事務センターは、安心安全な仕事環境と計画的にシフトが組める良い職場である一方で、単調な業務や人間関係の問題など、すぐやめたくなる理由も存在します。
この記事では、銀行の事務センターの具体的な業務内容や、なぜすぐやめてしまう人がいるのか、ストレスの原因などについて解説します。
長く働くためのアドバイスもまとめていますので、是非ご覧ください!
銀行の事務センターとは?
銀行の事務センターは、銀行の本店や支店とは全く異なる存在です。
事務センターは、銀行で発生する様々な事務作業を集中的に行うバックオフィスです。
事務センターでは顧客対応は一切ありません!
皆さんが支店で取引を行う裏側で、電算上のオペレーションが行われたり、取引に伴う伝票等を集中保管したり、それら作業を担うのが事務センターです。
事務センターは銀行の運営を支える心臓部といっても過言ではありません。
また、事務センターには銀行の関連会社も入居しています。
例えば、
など様々な銀行業務に関連する会社が同居しています。
事務センターでの業務
事務センターでの業務は大きく4つに分けられます。
- 事務集中業務
- 書類集中業務
- 現金関連業務
- その他業務
それでは、具体的な内容を見ていきましょう!
事務集中業務
事務集中業務とは、銀行内で発生するあらゆる事務作業を集中して行う業務です。
具体的な内容は以下のとおりです。
この他にも挙げればキリがないくらいたくさんの事務があります。
書類集中業務
銀行には、取引内容に応じてお客様から申込書や伝票、本人確認資料などを頂きます。
それら書類たちは事務センターに送られ、書類集中担当者の手で種類ごとに仕分け保存されます。
書類をファイリングする際には、文字起こしやデータ入力、書類のスキャンや電子化を行うこともあり、ITツールを使いこなす作業もあります。
現金関連業務
3つ目は現金関連業務です。
各支店に輸送する現金の入出金管理、ATMへの現金補充、そして現金そのものの管理などが行われます。
これらの業務は、お客様からお預かりした現金を取り扱う非常に重要な業務。また、現金の取り扱いには高いセキュリティ意識と法令順守の徹底が必要であり、厳格な管理体制の下で行われます。
現金関連業務は、プライベートでお金に困ってるような人には任せられません。公私ともに高い倫理観を持った人のみが採用されます。
その他業務
ここまで紹介してきた事務集中業務・書類集中業務・現金関連業務は分類しやすい業務なだけで、実は事務センターは分類しにくい様々な業務が有象無象に存在します。
銀行によって多少の違いはあれど、具体的な作業は以下のとおりです。
事務センターをすぐやめたくなる理由
様々な銀行事務を担う事務センターでは、非常に多くの銀行員やパートさんが働いています。
たくさんいる事務センター勤務者の中には、短期間でやめてしまう方も一定数います。
なぜすぐにやめてしまうのか、4つの原因を解説していきます!
- 単調な業務内容
- 学びの少なさ
- ミスの影響度が大きい
- 変化が少ない人間関係
単調な業務内容
ここまで解説した内容を見てお気づきかもしれませんが、事務センターの仕事は極めて単調な作業です。
例えば、為替事務。
営業店が受付けた振込依頼書をひたすら専用のパソコンに入力し続ける。
例えば、DM発送事務。
DMを作成する機械の前に座り、印刷されたDMを発送袋に入れ続ける。
例えば、書類の綴り込み。
支店から送られてきた伝票や契約書を専用バインダーに閉じ続ける。
単調な作業が苦手な人には、苦痛で苦痛で仕方がない仕事なのです。
学びの少なさ
単調な作業であるということは、考えることもありません。あまりに単調なので、工夫する余地もありません。
したがって、仕事を通じて何かを学びたい人やスキルアップを目指す人にとっては魅力ゼロの職場です。
また、なかには「銀行で働いてました」という称号を得たいという人もいると思います。しかし、分かる人が見れば「この人は銀行で働いていた割には、何も学んでない」とすぐにバレます。
事務センターで働く=銀行員である、という図式は全く成り立たないので注意しましょう。
ミスの影響度が大きい
事務センターの仕事の中には、一つのミスが命取りとなるものがあります。
いずれもミスがお客様にご迷惑をかけることになる重要な仕事。
高い集中力が必要であり、ストレスも相応に大きくなります。
変化が少ない人間関係
パートタイム労働者のストレスは、45.8%が人間関係。
厚生労働省
上記のとおり、パートさんの仕事におけるストレスの多くは、職場の人間関係にあります。
銀行の事務センターでは、たくさんのパートさんが働いており、人間関係で揉めることが多いです。
さらには、事務センター内での人事異動はほとんど行われないので、こじれた人間関係がずっと続くことになり、結局やめてしまう人も多くいます。
事務センターでのストレス対策
ストレスが多い事務センターですが、そのストレスを軽減する方法を学べば、意外と良い職場かもしれません。
前もって、ストレス軽減策を知っておきましょう!
適度に手を抜く
先ほど紹介したとおり、事務センターでの業務は
といった特徴がありますが、適度に手を抜くことも必要です。
常に100%の結果を目指すと、精神的な負担が大きくなりストレスがどんどん溜まります。
手を抜いても良い部分と悪い部分を見極め、一日の仕事の中でも気を抜ける瞬間を設けることで、ストレスを減らし、効率よく仕事を進めることが重要です。
味方をつくる
次に、職場でのストレス原因の大部分を占める人間関係への対策。
それは、信頼できる同僚や上司と良好な関係を築くことです。
仕事の悩みやストレスを共有したり、困ったときに相談できる相手がいることで、精神的な負担が軽減され、職場での孤立感を防ぐことができます。
特にパワハラを受けている際には、適時適切な対応が極めて重要。
下の記事をご覧になり、一人で悩まないようにしましょう!
上司に相談
業務上の問題やストレスを感じたときは、上司に相談することが重要です。
職場の管理者である上司は、2019年施行のパワハラ禁止法を守る義務があります。
これは、パワハラ問題の解決だけでなく、業務負担の調整・軽減や職場環境の改善など従業員の困りごとを解決することを求めるものです。
問題を一人で抱え込まず、早めに上司に相談することで、ストレスを軽減し業務の効率を向上させることができます。
そのためには、常日頃から上司としっかりコミュニケーションを取ることも大切です!
人事部に相談
管理者である上司に相談してもストレス原因が取り除かれないときは、人事部に相談することも一つの解決策です。
人事部は、従業員のサポートや福利厚生の管理を担当しており、適切な対応を行ってくれます。特に、職場環境の改善やメンタルヘルスのサポートに関する相談は、人事部が適任です。
問題を早期に解決するためにも、遠慮せずに人事部に相談することが重要です。
まとめ
銀行の事務センターでは、
などが行われています。
これらの仕事の多くが単調なもので、何らかのスキルが身につくことは少ないです。
また、ミスした時の銀行への影響が大きかったり、人間関係でもめることが多い事務センター。
職場として事務センターを選ぶときは十分に慎重な判断を!