銀行での出世競争を勝ち抜く大前提。
それは、人事的にバツがついてないこと。
銀行では、一回でも人事上のバツがつくと出世することはありません。
したがって、銀行での出世を目指す人は
どうすれば出世できるか?
に加えて
人事的にバツがつかないこと
にも注意を払う必要があります。
ということで、この記事では銀行で人事的にバツがつく6つの要因を徹底的に解説します。
是非ご覧ください!
銀行で人事的にバツがつく6つの要因
銀行で人事的にバツがつく要因は大きく6つあります。
- 不祥事件
- セクハラ
- プライベートでの不祥事
- 役員への反抗
- 隠ぺい・虚言壁
- 最悪な支店長
不祥事件やセクハラなどイメージしやすいものから、隠ぺい・虚言壁や最悪な支店長など様々な要因があります。
それぞれ詳しく解説していきます!
不祥事件
今さら説明不要かもしれませんが、不祥事件を起こした銀行員は人事上、特大のバツがつきます。
実際のところ不祥事件を起こすと多くの場合、退職に追い込まれます。これは人事上の処分として懲戒解雇されるだけでなく、
といった背景から銀行を去ることになります。
万が一、銀行を去らないという結論になったとしても、不祥事件の当事者として重い十字架を背負って生きていく運命になります。
セクハラ
セクハラ事案を発生させた場合も銀行では人事的にバツがつき、光が当たる事なき銀行員人生を歩むことになります。
銀行は、特に男性による女性へのセクハラに極めて厳しいです。
その理由は以下のとおりです。
- 銀行は女性従業員が多く、セクハラ事案は絶対ご法度!
- 歪んだ性癖であれば再犯の可能性があり!
- 美人局など女性問題を抱えること自体がリスク!
ちなみに、多くの銀行がセクハラ事案を銀行内で情報共有します。
被害者の心身にダメージを与えますし、自分自身も肩身の狭い思いをすることになります。
絶対にセクハラはダメです。
プライベートでの不祥事
プライベートで訴えられるレベルでの不祥事を起こした場合、人事的にバツがつきます。
最も多いのが不倫。特に圧倒的多数をしめるのが職場内不倫です。
職場内で不倫が発覚した場合、直ちに人事異動が発令され、不貞行為を行った2人は別の支店に離れることになります。
不倫以外にも
- 飲酒運転
- 暴力事件
- 詐欺事件
といったプライベート上の不祥事があります。
いずれも犯罪なのでバツがつくのは当然。自業自得のことです。
役員への反抗
役員との接点を持てるほど高い職位になっても、人事的にバツがつくこともあります。
それは、役員に反抗・意見具申することです。
これは、意見する内容が間違っていようが正しかろうがNG行為。むしろ役員に正論を突きつけるほど、役員から疎まれます。
銀行では、何があっても役員に逆らってはいけません。
隠ぺい・虚言壁
などを上司に報告せずに自分だけで抱え込む。
これら重要物を自分の机の中で握り込む。
しかも、これらの隠ぺい行為がバレそうになったらウソをつく。
隠ぺい行為やウソにより事故を起こした場合も人事的なバツをくらいます。
著しく報連相ができない人や虚偽報告をする人は銀行で見捨てられます。
人当たりが良く、身内やお客様からも好かれる。ノルマもまぁ達成する。
でも報連相ができなかったりウソをつく癖があると、何かトラブルが起きたときの被害が極めて大きくなります。
そんな人に要職を任せられるわけがありません。
最悪な支店長
銀行でバツがつく最大の要因が、最悪な支店長に目をつけられてしまうケースです。
銀行において支店長は絶対的存在。
支店長の一存で、日々の銀行員生活は変わります。
支店長の人柄を表すのが
- ノルマ未達成のとき
- 大きなミスが発生したとき
- 顧客クレームがあったとき
- 本部から指摘があったとき
こんなとき、部下を売るタイプか否か?
もし、部下に全ての責任をなすりつけ、異常なまでに追い詰めるような支店長だと最悪です。
それほど大したことではなくても、支店長が気に入らないことをしてしまうと、結果として人事上のバツをつけられてしまいます。
粘着質な支店長の場合、人事調書に『絶対に出世させてはいけない』旨を記載したり、人事部に直接申し立てる等のパワープレーを仕掛けてくることさえあります。
こんな最悪支店長にあたるかどうかは運次第。もしあたった場合は、人生の修行とあきらめ、支店長が変わるまで耐えましょう!
意外とバツがつかないケース
銀行は本当に不可思議な組織で、他の業界だと完全NGな行為を行っても、人事的に何のお咎めが無いケースもあります。
ここからは、意外と人事的にバツがつかないケースを紹介します。
パワーハラスメント
他の記事でも紹介していますが、銀行におけるパワハラは結構エグいものが多いです。
なのですが、銀行はパワハラへの事後対応が甘く、パワハラ加害者に人事上のバツがつくことはさほど多くありません。
もちろん被害者が労基に相談したり、自分を傷付けるような行為に至るようなレベルのパワハラの場合は加害者に重い処分がくだります。
しかし、
- パワハラをちょっと人事部門に相談する
- パワハラを理由に異動願いを出す
- 退職をチラつかせる
以上のような行為で被害をアピールしても、加害者への処分はくだらず、人事上のバツはつきません。
貸倒れ
過去担当していた企業の貸倒れが発生した場合、人事上のバツがつく・・・。
いかにも銀行らしい人事処分ですが、これは正確な表現ではありません。
正しくは、杜撰な審査や虚偽報告などが原因で貸倒れが発生した場合には人事上のバツがつけられます。
つまり、隠ぺい・虚言壁がある人が事故を起こすとバツがつくということ。
真面目に与信判断を行い、真摯に仕事を進めたうえで貸倒れに至ったなら、人事上のバツは絶対につきません。
人事的なバツがつくとどうなる?
最後に、人事上のバツがつくとどのようなキャリアが待ち受けているのかを紹介します。
答えは、無(む)です。
何もありません。
昇格や昇進の機会は限りなくゼロになり、管理職になる道はほぼ100%失います。
となると必然的に、昇給やボーナスなど給与は増えることは無い・極めて少なくなります。
異動についても無(む)。
花形部署に異動する可能性は当然なし。業績が低迷している支店や裏方と言われる部門への異動が関の山。下手したら、特定の部署に塩漬け状態になることもあります。
また、職場での人間関係にも悪影響を及ぼします。一旦バツがついてしまうと、周囲の同僚や後輩からは疎遠にされ、孤立することが多々あります。
人間関係でもめるどころか、揉める相手もいない。空気のような扱いを受けることで、最悪の場合には退職を余儀なくされることもあります。
このように、人事上のバツがつくことは銀行員のキャリアや職場環境に大きな悪影響を及ぼすため、全力で避けなければいけません。
まとめ
本記事では、銀行において人事上のバツがつく6つの要因を紹介しました。
- 不祥事件
- セクハラ
- プライベートでの不祥事
- 役員への反抗
- 隠ぺい・虚言壁
- 最悪な支店長
なかでも特に注意したいのは、最悪な支店長にあたったとき。
もちろん自分の努力だけでどうにもならない状況に陥るかもしれません。
しかし、諦めることなくとにかく支店長に嫌われないよう、ただそのためだけに努力をしましょう。
そして、その支店長が異動するまで辛抱強く待ちましょう!