銀行員は勉強ばかりは本当か?|現役銀行員が語る真実

銀行員になりたい

「銀行員はずっと勉強しないといけない」

銀行への就職に興味がある人なら、耳にするであろうこのウワサ。

実際のところ、銀行員の生活はそんなに勉強づけなのでしょうか?

この記事では、

  • 「銀行員は勉強ばかり」の真実
  • 銀行員が勉強する内容
  • 何歳まで勉強が必要?
  • 資格試験を突破するコツ

について解説します!

銀行への就職を考えているあなたにとって、驚きの事実や役立つ情報満載。

さあ、一緒に銀行員の世界を覗いてみましょう!

「銀行員は勉強ばかり」は本当?

はてな なぞ

銀行員は勉強ばかりなのか・・・?

結論、銀行員は勉強ばかりです!

銀行で働く日中の時間帯、家に帰っても勉強。土曜日・日曜日のつかの間の休日も勉強し続けるのが基本です。

もちろん、勉強しない人もいます。
しかし、そんな人たちは昇進や出世を諦めた人たち。銀行員としてある程度の評価を得たいなら、一定以上の時間と体力を使って、学び続ける必要があります。

勉強しても、『ある程度』の評価しかされないの?

銀行員が勉強し、知識習得やスキルアップすることのは当たり前のことで、最低限やらないといけないことです。

勤勉に勉強したからと言って、評価が上がるわけではありません。

勉強することは当たり前。人事評価を上げたいなら、ノルマの100%達成や与信先開拓のプロフェッショナルになる等、業務上で優秀な成績をおさめる必要があります。

この点はしっかり認識しておきましょう!

この章のまとめ
  • 「銀行員は勉強ばかり」は本当のこと。
  • 勉強し、知識習得・スキルアップすることは当たり前のこと。
  • 人事評価を上げたいなら、業務で優秀な成績をおさめることが最重要。

どんなことを勉強するのか?

ピース 2つ ふたつ

銀行員が日々勉強することは、大きく2つに分けられます。

  • 日々の業務で学ぶべき知識
  • 資格や検定などの試験勉強

ということで
ここからは、銀行員が何を勉強しているのか?について具体的な内容を紹介します。

日々の業務で学ぶべき知識

銀行員歴10数年の私ですが、入行して1年たったときの上司との会話が今でも忘れられません。

周りに助けられながら何とか新入行員の1年を乗り切った私は、直属の上司に聞きました。

おやつイモ
おやつイモ

1年間働いてだいぶ慣れてきました!

実際、全業務のうち何パーセントくらい習得してるんですかね〜?

直属上司
直属上司

そうだなぁ…

0.1%くらいかな!

おやつイモ
おやつイモ

え、そんなもんですか…

と、そこに別の上司が・・・

別の上司
別の上司

0.1%は言い過ぎだ!

おやつイモ
おやつイモ

ですよねー。

10%くらいは…

別の上司
別の上司

0.01%以下でしょ!

当時、このやりとりに絶望したものですが、もうすぐ勤続20年になる今、未だ銀行業の10%も把握してないと感じます。

そのくらい銀行業務は多岐にわたると同時に、外部環境や経済動向により常に変化しています。

日々の業務をスムーズに進めるには、業務へ理解を深めること、そのために新たな知識を身につけ続けることが肝要なのです。

試験勉強

また、銀行員は資格や検定あるいは銀行内の認定試験などの勉強にも取り組まなければいけません。

特に、銀行への内定が決定した直後から入行後3年間くらいは本当に試験勉強漬けの日々が続きます。

取得する資格の中には

  • 特定の金融商品の販売資格
  • 業務上、必須の知識を学べる資格
  • 昇進・昇格のために必要な資格

など取得しておかないと、人事評価に影響を及ぼすものもあります。

参考までに、取得を命じられやすい資格等を一気に紹介します!

販売資格
  • 証券外務員(二種・一種・内管)
    株や投資信託などの金融商品を販売するために必要な資格。基本は、入行前に取得します。入行前の知識が乏しい中で受験するため、手こずる人もいるでしょう。
  • 生命保険募集人資格
    その名のとおり生命保険を販売するための資格。私が属する銀行では入行直後に取らされます。
  • 損保募集人資格
    次は、損保の販売資格。保険の販売資格は、若いうちに経験する住宅ローンを取り扱う際に必要になる大事な資格です。試験そのものの難易度は超絶簡単です。
業務知識
  • 銀行業務検定
    銀行員に必要な知識を幅広く得るための検定試験で、37種目もあります。昨今、事業性評価関連や事業承継等に関連する種目に注目が集まりますが、最重要は財務・法務・税務の3つの種目。銀行によりますが、新入行員のうちに全て2級取得が基本です。
  • コンプライアンス検定試験(一般・次長)
    地銀協が主催するコンプラ系の検定です。ヒラ行員のときに一般クラスを取得し、少し偉くなったら次長クラスを取らないといけない面倒な検定です。
  • 金融コンプライアンス・オフィサー
    もう一つのコンプラ系検定が、日本コンプライアンスオフィサー協会の検定です。コンプラ系だけで2種類の検定を受けないといけません。

ここまで紹介した販売資格と業務知識関連の検定は、合格して当り前。ここから紹介する国家試験とその他試験は、内容によって人事評価が上がります。

是非、チェックしましょう!

国家資格
  • フィナンシャルプランニング技能検定
    厚生労働省所管の国家資格。資産形成やローン・税務など幅広く個人のライフプランニングをサポートする知識を身につけられる試験です。FP系では唯一の国家試験です。1級まで取得すれば、銀行内でも高い評価を得られます。
  • 中小企業診断士
    経済産業省所管の国家資格。中小企業の経営課題の解決や成長戦略策定を行う経営の専門家であることを証する資格です。銀行で出世する人の多くが、この資格を保有しています。
  • ITパスポート
    フィンテックや金融DXといった言葉は今や一般的。銀行でもITに関する知識が必要とされており、ITの入門的な資格として取得を命じられるのがITパスポートです。法人先にDX関連のサービスを提供するにあたり最低限、必要な知識を身につけることができます。
その他
  • AFP資格
    日本FP協会が認定するFP資格。国家資格ではありませんが、2年ごとの更新を通じて、新しい税制やFP知識を習得する機会が設けられている実践的な資格です。
  • 日商簿記検定
    言わずもがなの簿記検定ですが注意が必要!簿記は、決算書を作る知識に関する検定。銀行員は決算書を作るのではなく、決算書を分析する職業です。銀行員として、真に必要な資格は国家資格の中小企業診断士や公認会計士です。
  • 証券アナリスト
    金融・投資のプロであることを証明するのが証券アナリスト。実は国家資格ではなく、日本証券アナリスト協会に認定資格です。本部の資金証券部門や企画部門を志望する人は、証券アナリストを保有することをオススメします。
  • 銀行内の業務知識試験
    どの銀行にもあるのが、銀行業務の習熟度を測る各行独自の業務試験。大体、入行から3年目までに、預金業務・為替業務・出納業務・融資業務など銀行の基本業務に関する事務手続きなどを問われる試験で、昇格要件にしている銀行も多くあります。
  • 銀行内の昇進試験
    一般社員から役席に、役席から管理職になるにあたり、行内の昇進試験がある銀行は非常に多いです。試験内容は、マークシート方式の銀行もあれば、小論文などの論述の銀行もあります。

いつまで勉強しないといけないのか?

銀行員が日々、勉強しているのが

  • 日々の業務で学ぶべき知識
  • 資格や検定などの試験勉強

の2つであることを考えると
人並みに出世したければ、銀行員は生涯ずっと勉強し続けないといけません。

出世を望まないのであれば、同じ業務をひたすら流れ作業で行うだけでいいでしょう。

しかし、銀行が求める人材はゼネラリスト。銀行内で出世したければ、様々な分野を経験し成果を出し続ける必要があります。つまり、日々新たな業務で学び続け、また新たな知識を身につけるために資格や検定にも積極的にチャレンジする必要があるということです。

勉強するにあたって心掛けるべきは

  1. 入行から3年ほどは、銀行から指示された資格・検定を全て一発合格すること。
  2. 銀行からの指示がひと段落した後は、自分に必要な資格や知識を考え、自らの意思で勉強して資格取得や仕事での成果を生むこと。

この2点を実践することが極めて重要です!

オススメの勉強法

ノウハウ

人並みに出世したければ、銀行員は生涯ずっと勉強し続けないといけません。

と聞くと、銀行への就職あるいは銀行で働き続けることをネガティブに感じる人もいますよね。

しかし、銀行で働くことで他業界には無いやりがいが得られることも事実。

銀行で働く喜びを感じつつ、自らも成長し、しっかり出世する・・・

これを現実化するには、効率的に勉強を進めることで、得る知識を最大化することが重要です。

特に、銀行からの指示で受ける資格試験を最小の時間で突破することで、学びの時間を捻出することが極めて重要です。その方法を以下の記事にまとめていますので、是非ご覧ください!

まとめ

まとめ

銀行員は間違いなく、勉強し続けないといけない職業です。

若かりし頃は、人事部門や上司から指示される資格の勉強に追われるでしょう。

しかし、入行から3年ほどが経過して、指示される勉強が終了してからが本当の勝負!

自分が担当している業務を深掘るための学び、あるいは将来的に目指す銀行員像に至るための勉強・スキルアップ。

絶え間なく勉強し続け、自分を磨くことで、銀行内で出世することはもちろんのこと、一人のビジネスマンとして充実した日々を過ごせます。

是非、学び続ける銀行員になりましょう!

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