銀行の本部と言えば、
メタルフレームのメガネをかけた細身の銀行員が
タブレットを持って颯爽と駆け回る
もちろん服装はビジネスカジュアル
みたいなイメージがあると思いますが、現実はどうなのか?
この記事では、本部勤務の現役銀行員が
の4点について解説します。是非ご覧ください!
「銀行の本部=エリート」のイメージ
ドラマ半沢直樹の小木曽次長(人事部)

「詫びろ詫びろ詫びろ」の伊佐山部長(証券営業部)

など銀行ドラマでは、権力を持った本部行員が善良なる支店所属の銀行員(半沢)をイジめる的な描写がなされます。
このように「銀行の本部行員」と聞くと、多くの人が権力を振りかざすエリート軍団をイメージするのではないでしょうか。
確かに本部行員は、
- 特定分野での専門的な知識を持ち
- 銀行全体に影響する仕事をこなす
- 勤務地は一等地にそびえ立つ本店で
- 普段から頭取など役員との接点も多い
といった働く上での特性があることは事実。
これらの点だけ見ると選ばれし者と思われるのも納得です。
しかし、現役銀行員の視点から見ると少し実態は異なります。
以上のとおり、本部全員がエリートではない、本部のごく一部が真のエリートであるというのがこの記事の結論です。
ここからは長年銀行に勤める現役行員の視点から、銀行本部の華やかなイメージの裏側と本部を目指す銀行員への助言を書き綴っていきます!
銀行の本部と支店(営業店)はどう違う?
銀行の組織は、お客様と直接顔を合わせる支店(営業店)と、支店を含む銀行全体の運営を支援する本部の二つに分けられます。
両者の仕事内容を簡単に見てみましょう。
| 項目 | 支店(営業店) | 本部 |
| 主な役割 | 顧客対応・営業活動 | 銀行の運営管理 |
| 主な業務 | 預金・為替・融資 | 企画・人事・総務・審査等々 |
| ストレス | 激しいノルマ・人間関係など | 高度な知識・資料作成・プレゼンなど |
| 若手の出世 | 営業成績次第で早い | 支店よりやや遅い |
| 必要スキル | 行動力・交渉力・メンタル | 専門知識・論理的思考力 |
支店と本部は「支店が収益を稼ぎ、本部は支店が稼ぎやすい環境をつくる」「本部が考えた企画を支店が実践する」という関係でお互いを支え合っています。
車の両輪のように支店と本部が足並みを揃えて前進することで、銀行という大きな組織は円滑に動いているのです。
【結論】本部勤務がエリートとは限らない!

ここからはこの記事の本題「本部勤務はエリートなのか?」を紐解いていきます。
結論、「本部の全員がエリートというわけではない」というのが答えです。
その理由を以下3つの事実から解説します。
- 出世は支店行員の方が早い
- 本部はピンからキリまである
- 超エリート「本店営業部」
出世は支店行員の方が早い
地銀を中心に、20代後半から30代のミドル年代の出世は支店所属の行員の方が早いです。
若いうちは支店で働くことで
- 支店業務を通じて銀行員の基礎を習得
- 金融知識や現場感覚を磨く
- 銀行収益に貢献する
以上を徹底的に実践する者が評価され、同期トップで職位も上がります。
ただし、管理職以上になると事情は異なります。本部・支店関係なく、優秀な人の職位がどんどん上がっていきます。
管理職は次世代の経営者候補と考えると、優秀さで評価されるのは当たり前ではありますね。

本部はピンからキリまである
ひとことに本部といっても様々な部署があります。
銀行の中でも花形と言われる、
- 経営企画部門
- 人事部門
- 営業統括部門
などがある一方で、
- 監査部門
- 事務部門
- 総務部門
などあまり日が当たらない部署もあり、これらの部署には営業が苦手な人やクセのある人、メンタルを病んだ人などが配属されることが多々あります。

超エリート「本店営業部」
本部に様々な部署があるのと同じように、支店にもいくつかの種類があります。

支店の中でも特に一目置かれ、銀行内で君臨しているのが本店営業部です。
大口の法人顧客や超富裕層等との取引がある本店営業部。また銀行の顔としての役割を担うこともあり、本店営業部には優秀な人材が集まります。
また、ほとんどの銀行で本店営業部長には役員クラスを置いています。
- 横浜銀行:常務執行役員 本店営業部長
- 福岡銀行:執行役員 本店営業部長
- 静岡銀行:執行役員 本店営業部長
本部勤務になるため最低限やるべきこと

「本部は必ずしもエリートではない」
とはいえ、やはり華やかに見える本部勤務。
もし銀行本部への配属を目指すのなら、ただ待っているだけではチャンスは巡ってきません。
今から紹介する3つのことを最低限実践しましょう。
そして、あとは人事異動の発表を祈るのみ!
遠慮せず本部を希望する
「私なんかが本部を希望していいのかな」なんていうユルい気持ちは捨てましょう!
銀行は言った者勝ち。いかに強く、ときにズル賢く自分をアピールするかで将来は大きく変わるものです。
もちろん「何となく本部に行きたい」ではなく、
- 本部でどんな仕事をしたいのか?
- そのためにどんな努力をしているのか?
- 行きたい部署の次は何をするつもりか?
などを理論武装して、人事面接や人事関連の提出物で宣言しましょう!
圧倒的な成果をたたき出す
遠慮せずに本部希望を出すためには、支店で圧倒的な成果を出すことも重要です。
これは営業成績での成果だけでなく、
など様々なかたちで強烈な成果を出すことを意味します。
支店長は人事部門に定期的に提出する人事調書に書くネタを欲しています。あなたに何か1点の特筆すべき成果や特徴があれば、必ず支店長は人事調書に記載します。
そして、その調書を見た人事部門が異動案を策定。晴れて本部に異動決定、、、するかもしれません!
自己研鑽
本部の解説で触れたように、本部で働くにはそれぞれ専門的な知識が必要です。
基本的には各部署に着任してから本格的に知識を習得していくことになりますが、配属される前から関連する専門知識の習得や資格を取得することは効果的なアピールになります。
例えば、市場運用部門に行きたいなら証券アナリスト、法人営業部門なら中小企業診断士、IT系部門ならITストラテジストなどを取得すれば、かなり高い確率で異動希望は叶います。
資格を取得していなくても、高度資格にチャレンジする姿勢は高く評価されます。
まとめ

「銀行本部=エリート」というイメージの実態。
その答えは、
- 本部勤務が全員エリートというわけではない
- 本部にはエリート部署とそうでもない部署があり
- 若手のうちは支店で成果を出す方が評価される
というのが現役銀行員目線での現実です。
もし、あなた(あなたの周りの銀行員)が本部勤務を希望するならば、しっかりと本部希望を意思表明し、支店で圧倒的な成果を出し、自己研鑽に励むことで道が拓かれていくでしょう。
働く場所が本部か支店かに関係なく、常に自己研鑽に励み、専門性を磨き、仕事で成果を出す。この当たり前だけど難しいこれらのことを実践し続ける人材こそが「真のエリート」と言えるでしょう!


