初めにこの記事の結論をお伝えします。
ケチな銀行員はかなり少ないです。
とはいえ、皆さんの周りには
- お金に細かい銀行員
- 食事はワリカンな銀行員の彼
- どケチすぎる銀行員の親
がいるのではないでしょうか。
この記事では、現役銀行員の実体験をもとに
- 銀行員のケチエピソード
- なぜ銀行員がケチなのか
を紹介します。是非ご覧ください!
銀行員はケチというけれど…
2019年10月、ホリエモンこと堀江貴文さんが旧Twitterでプチ炎上。
「12年勤務して手取14万円。日本終わってますよね?」という一般人の声を紹介したネット記事に対して、ホリエモンが一言。
日本がおわってんじゃなくて、お前がおわってんだよ
かなり強烈ですが、胸に手をあてて考えなおす必要があるのも事実。
日本が全て悪いのか?
相手のせいばかりしてない?
自分自身の努力は十分なのか?
同じように『銀行員はケチくさい』と言ってる自分はどうなのか?
相手のことをケチと感じる。これ、逆をいえば
というケチな気持ちがあるからではないでしょうか。
相手に対して「ケチだなぁ」と思うならば、「私もだけどね」とお互い様であることを認めることも大切です。

『ケチはお互い様』と考えることも大切です!
銀行員のケチエピソード

さほど多くないですが、銀行員にもケチはいます。
私が知っているケチ銀行員エピソードを紹介します!
傾斜配分問題
どのような会社でも、上司と部下あるいは先輩と後輩の飲み会でのお支払いは、傾斜配分すると思います。
傾斜配分とは
・課長 8,000円
・主任 5,000円
・ヒラ 3,000円
みたいなヤツですね。
この傾斜配分のやり方にケチ度があらわれます。
太っ腹な支店長だと
・支店長 20,000円
・課長 5,000円
・主任 1,000円
・ヒラ 0円
みたいなことは多々あります。
私の経験上、印象的だったのが
・役員 8,000円
・管理職 5,000円
・主任 4,000円

役員8,000円ってキリわる~
管理職と主任の差が千円って微妙~
でも、このケースでもケチとは思いません。
ケチ度MAXがコレ。
・課長 4,600円 ←こいつ
・主任 4,400円
・ヒラ 4,000円

細かすぎる刻み方!微妙に多く払うイヤラシさ!
出張先でマック&自腹
基本的に、出張が少ない銀行員。
とある先輩銀行員が珍しく、担保物件の現地確認のため他県に出張したときのこと。
滅多にない県外出張での夕食。ご当地グルメや地元のお店を期待していたのですが…
同行した上司は迷わず

マック行くべ
しかも、自腹・・・。
その先輩は、同期トップで出世。そもそも職位も高い人なので、おごられようという気持ちは全く無かったものの、まさかのマックに唖然としたそうです( ゚Д゚)

もちろん僕も先輩もマックは大好き!!
差し入れに必死
銀行は、お客様や取引先から差し入れを頂くことが結構あります。
差し入れが食べ物のとき、
- 育ち盛りの若手に食べさせる
- または、寮に持って寮生が食べる
- 女性に優先して配る
というのが通常なのですが・・・
銀行内でも、ケチで超有名な私の元上司は

おやおや!なになに??
ひとつ貰っちゃお~
とクソきもいセリフを吐きながら、ひとつどころかゴッソリ持ち帰ります。

ちなみにその上司、バリバリの独身です…
お客様と懇親深めまくり!
これはグレーな話ですが、お客様との懇親を深めるという名目で、毎週のように会食にいく銀行員もいます。しかも、お客様からご馳走になるかたちで…。

毎週ウナギを食べにいくXさん。裏ではウナギイヌと呼ばれてました…
銀行に限らず一般企業では、外部の接待や贈答を受ける際、社内報告を行うのが通常。もちろん、社内報告は行っているのでしょうけど、お客様から異常なほど接待を頂くのはケチ以外の何物でもありません。
銀行員がケチくさいことをする理由

生まれながらケチな人もいますが、銀行員を続けているとケチになるという側面もあります。
ここからは、銀行員がケチな行動をとる理由を解説します。
若いうちは給料が多くない
銀行員は、最初の役職がつくまで給料がかなり低いです。
近頃では、他の業界にあわせるように初任給を引き上げる動きがあります。

しかし、最初のうちは10数万円で毎月のやりくりをしないといけません。

銀行のカードローンを使わせるためじゃないのか?
なんて考えてしまうくらい、若手銀行員は手取りが少ないです。
常に出費が多い
手取りが少ない一方で、銀行員は出費がかなり多い職業です。
最もお金がかかるのが飲み会。

次いで、お客様との接待ゴルフ。
また、人事異動に伴う2~3年おきのお引越し。

意外と自己研鑽に係る費用も大きい出費。例えば…
- 通信教育
- 資格試験の受験料や教科書等
- 高度な資格だと専門学校の授業料
結構まとまったお金が必要になります。

お金のリテラシーが高い
ここまで紹介した、給料の少なさと出費の多さはネガティブな理由でした。
一方、ポジティブな理由もあります。それは、銀行マンはお金のリテラシーが高いという理由。
お金のリテラシーの高さには2つの側面があります。
- お金に詳しい
銀行員はお金のプロ。資金繰りや資産運用等に関するノウハウを持っています。 - お金がない怖さを知ってる
銀行員をやってると、ローン地獄に陥る人や家族で行方不明になる経営者などに出会います。そんな人たちを目の当たりにすると、否が応でも「お金のことはしっかりせねば!」と思うようになります。
私生活での失敗はご法度
銀行員は、人事評価の中でプライベートも評価されており、ひと昔前は
未婚の銀行員は出世できない
離婚したら出世に響く
など信じられない文化が銀行にはありました。

今は、このような文化は薄れてきました。
これらと肩を並べて語られるのが
お金の面で、私生活が乱れると人事的にアウト
という鉄の掟。
これは当然のことで、銀行員は日々大金に囲まれながら仕事をしています。もし借金まみれでお金に困っている銀行員がいたら、銀行のお金に手を出すなど不祥事件を起こす可能性があります。
不祥事件を未然に防止するため、銀行は従業員のお金の乱れに目を光らせているのです。

まとめ

銀行員にケチは少ない
と冒頭で言いながら、銀行員ケチエピソードがわんさか出てきました。
その背景には
- 若い銀行員の給料は少ない
- 一方で出費が多すぎ
- お金のリテラシーが高い
- お金の失敗はご法度
といった、ケチというかお金に慎重にならざるを得ない要因があります。
過度なケチはさておいて、銀行員のケチは前向きに捉えて頂けると幸いです!