他人に口座番号を教えても大丈夫!|現役銀行員のリスク解説

銀行全般

市役所で口座番号を聞かれた。

口座番号を教えても大丈夫?

他人に口座番号を教えちゃったけど悪用されないか心配。

口座番号を教えるリスクが気になる人は多いと思いますが、口座番号だけ教えるなら大丈夫です。

ただし、口座番号と一緒に暗証番号を教えたり、キャッシュカードを渡してしまうと、その口座を悪用されるリスクが高まります!

この記事では、

の3点について解説します。是非ご覧ください!

そもそも口座番号とは何か?

基本的な情報

銀行の口座番号とは、預金口座ごとに付けられている番号のことです。

同じ銀行の、同じ支店で、同じ預金種類(普通預金or当座預金)だったら、口座番号が被ることはありません。

つまり、

  • 銀行名
  • 支店名
  • 預金種類
    (普通預金or当座預金)
  • 口座番号

この4つの情報が揃って初めて、口座情報が特定できるということです。

口座番号を教える意義

なぞ はてな

あなたの口座を特定する4つの情報(銀行名・支店名・預金種類・口座番号)を教えないとできないことがあります。

それは、あなたの預金口座にお金を振り込むことです。

  • 給料を受け取るとき
  • 貸したお金を返してもらうとき
  • 行政から還付金をもらうとき

など、お金を振り込んでもらうためには、必ず相手に口座番号を教える必要があります。

したがって、必要以上に自分の口座番号を他人に知られることを怖がる必要はありません

他人に口座番号を教えるリスク

お金を振り込んでもらうには口座番号を教えないといけないと理解できても、口座番号を教えると悪用されないかと心配になりますよね。

その心配に対して、現役銀行員として伝えたいのは以下2点です。

  • 口座番号だけ教えるなら悪用されない。
  • ただし、口座番号を教える際には3つの注意点がある。

口座番号を教える際、注意しないといけない3点とは以下のとおり。

口座番号を教えると同時にやってはいけない3つのこと。
➀銀行員を渡さないこと。
➁キャッシュカードの暗証番号を教えないこと。
③本人確認資料を渡さないこと。

詳しく解説します!

銀行印を渡してはいけない

口座番号を教えるとともに銀行印を渡してしまうと、2つの不正利用のリスクが高まります。

①口座引き落とし契約
  • 公共料金などの口座引き落とし。
  • 口座引き落としの契約は、口座番号の記載銀行印の押印で行えます。
  • したがって、口座番号を知られた上に、銀行印まで渡していると、勝手に契約される恐れがあります。
②無通帳で出金
  • 銀行の窓口で出金するには、いくつかのパターンがあります。
  • 基本は通帳印鑑を持って出金。
  • 2つ目の方法は印鑑本人確認資料での出金。
  • 最後が災害時などの印鑑のみでの出金。

銀行印は誰にも渡さないよう注意しましょう!

キャッシュカードの暗証番号を教えない

口座番号とともにキャッシュカードの暗証番号を知られると、口座を不正利用される可能性があります。

このケースでも、不正に行われる可能性があるのは口座引き落としの契約です。

どうやって勝手に口座引き落としの契約をされるの?

口座引き落としのweb契約は、インターネット上で

  1. 氏名や生年月日
  2. 引き落としの口座番号と暗証番号

を入力するだけで契約できます。

口座番号と暗証番号を知られると、勝手に口座引き落としの契約がなされ、あなたの口座からお金が引き落とされるかもしれません。

運転免許証などを渡してはいけない

運転免許証などの本人確認資料があれば、ほとんどの銀行手続きができます。例えば、窓口での出金・振込み、ローン契約等々。

当然、あなたの運転免許証を持って全くの別人が銀行の窓口に行ったら、本人じゃないのですぐに通報されるでしょう。

しかし、昨今あらゆる取引がインターネット上で可能です。

例えば、

  • 格安スマホの契約
  • クレジットカードの申込み
  • 確定申告

などはインターネット上に本人確認資料をアップロードすれば、本人以外の人でも出来てしまいます。

運転免許証等を渡すことは、インターネット上でのなりすまし契約のリスクを高めるということです。

もしも口座を不正に利用されたら…

ワーニング

もしも、あなたが意図しないところで

  • お金を引き出された
  • 口座引き落としの契約をされた
  • 口座を不正利用された

といった被害が発生したら、すぐに銀行警察に届け出ましょう。

届け出の順番・方法は以下のとおりです。

  • 銀行に電話連絡
    詳細をヒアリングするため支店に来るよう依頼されることもあります。
  • 銀行による調査
    他人が不正利用してないか銀行が調査する。
  • 不正利用時は警察へ連絡
    口座の不正利用の可能性が高いと判断されると、警察に連絡するよう指示されます。
  • 警察による調査
    銀行の指示にしたがい警察に連絡すると、あとは警察が調査。

銀行に行く際には、必ず本人確認資料・通帳・キャッシュカード・印鑑を持っていきましょう。

本人確認資料とは、運転免許証やパスポート・マイナンバーカードといった顔写真付きの公的証明です。

まとめ

まとめ

他人に口座番号を教えても、大丈夫かしら?

という疑問への答えは、口座番号だけを教えるなら問題ありません

口座番号を教えないと、あなたの口座への振込みができないので、必要以上に口座番号を教えることを怖がる必要はありません。

ただし、口座情報を教えると同時に

  • 銀行印を渡す
  • キャッシュカードの暗証番号を教える
  • 本人確認資料を渡す

のいずれかを行ってしまうと、あなたの口座を不正利用される可能性が高まります。

口座番号を教えることよりも、印鑑・キャッシュカードの暗証番号・本人確認資料を他人に渡さない・知られないことの方が極めて重要です。

情報・重要物の取り扱いに注意しつつ、銀行をたくさん有効活用しましょう!

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