銀行のCIF番号とは?|意味・使い方・重要性【元IT担当行員の解説】

銀行との付き合い方
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銀行の顧客情報の大元にある「CIF(Customer Information File)番号」

読み方はシーアイエフシフとも言います。

CIF番号とは顧客一人ひとりに割り当てられる番号のこと

預金も融資も銀行の取引の多くがCIF番号から始まります。

銀行にとってCIF番号は、顧客という大海原の航海図

本記事では現役銀行員の視点から

について解説します。

銀行がどのように顧客情報を管理しているかを学びましょう!

銀行のCIF番号とは?

CIF番号の正式名称と意味

銀行のCIF番号とは、Customer Information File(カスタマーインフォメーションファイル)の略です。

  • Customer(お客様の)
  • Information(情報)
  • File(ファイル)

直訳すると「お客様の情報ファイル」ですが、何らかの物理的なファイルを意味するわけではありません。

CIF番号とは、顧客一人ひとりに割り当てられる番号のことで、お客様を識別するためのキー情報となるものです。

ちなみに、CIFと略して呼ぶ銀行もあります。

CIF番号に含まれる情報

CIF番号には、顧客一人ひとりの情報が登録されています。具体的には以下のとおりです。

  • 属性情報
    氏名・住所・生年月日・性別・職業など
  • 残高情報
    預金合計残高、ローン残高など
  • 各種取引状況
    給振契約有無、カードローン契約有無など

CIF番号が存在することで、銀行はそれぞれのお客様が「どのような人か?」「どのような取引をどのくらい行っているか?」といった情報を把握できます。

CIF番号と口座番号の違い

銀行でよく使う番号に「口座番号」があります。

CIF番号は顧客ごとに割り振られますが、口座番号は預金口座ごとに割り振られる番号です。

例えば、Aさんが預金口座を2つ持っているとしたら、

  • AさんのCIF番号 :1234567
    • 預金口座番号:1000000
    • 預金口座番号:2000000

以上のように、AさんのCIF番号配下に口座番号がそれぞれ割り振られます。

全ての業務はCIF番号から始まる

銀行では、お客様に関わる全ての業務がCIF番号から始まるといっても過言ではありません。

銀行でのCIF番号の登場シーンをごく一部ですが紹介します。

新規開拓はCIF番号チェックから

「〇〇町に▲▲▲商事っていう優良企業があるらしいぞ」

といった新規融資の見込み先になりそうな企業情報をゲットしたとき、真っ先に「その企業のCIF番号」を確認します。

CIF番号があれば、預金があるため融資の営業もしやすい。CIF番号がなければ、預金すらない完全新規先であり難易度は高いと判断します。

したがって、もし新規見込み先のCIF番号があった場合、「おぉCIFあるじゃん!まずは預金取引の御礼を切り口に訪問するぞ!」と一歩前進しやすくなります。

苦情対応もまずはCIF番号から

「窓口で不快な対応された!取引解消するぞ!」

といった苦情の電話がかかってきたときも、名前を確認した上で「CIF番号の登録情報」をチェックします。

CIF番号に登録されている情報を見て、預金残高ウン千万円の富裕層だったら支店長が飛んでいきます。逆に取引が薄いクレーマーなら課長あたりがお詫びの電話を入れるくらい。

以上のように同じ苦情でもCIF番号を確認することで効率的かつ効果的な業務運営が可能になります。

銀行が苦情対応をどのように行うかは記事「銀行への苦情を効果的に伝えるコツ6選」をご覧ください!

CIF番号とは本部業務でも使われる

「●●市の若年層マーケットの規模を報告せよ」といった指令が突然くだるのが銀行本部。

そんなときは「CIF番号に登録されている住所年齢」が生きてきます。住所が●●市かつ20代のお客様を抽出し、マーケット規模を分析して報告します。

銀行の顧客情報管理の頂点にはCIF番号

カテゴリー 分類

ここまでCIF番号の概要と重要性をお伝えしてきましたが、ここからは一歩踏み込んでCIF番号でどのように顧客情報が管理されているのかを解説します。

銀行の情報管理は、CIF番号を頂点としたピラミッド型で構成されています。

  • CIF(顧客情報)
    • 預金基本情報
      • 普通預金情報
      • 定期預金情報
      • 譲渡性預金情報
    • 融資基本情報
      • 証書貸付
      • 手形貸付
      • 当座貸越ほか

以上は一部の例ですが、ご覧のとおりCIF番号の配下に預金や融資などの基本情報がぶら下がり、さらにその下に細かい情報を持たせる構造になっています。

預金・融資問わず同一人の全ての情報を一つのCIF番号に関連付けることで、その顧客がどのような取引を行っているかの全体像を把握できます。

重要なのは名寄せ

ポイント

銀行では、顧客情報を正しく管理するために「名寄せ(なよせ)」という作業が欠かせません。

名寄せとは、同じ人物であるにもかかわらず別々になったCIF番号同士を紐づけることです。

例えば、違う支店で預金口座を作ろうとしたとき、氏名・住所等の表記違いが原因で同一人物が別のCIF番号で登録されることがあります。

この状態を放置すると、以下のような事態が発生します。

  • お金持ちのAさんはメインで使うX支店の他に、昔つくったY支店の口座もある。
  • Y支店にはほとんどお金を預けていない。
  • Y支店の残高が少ない口座だけを見てローンをセールス。
  • 本当はお金持ちなのに不毛なローン営業に。
  • 名寄せは「ペイオフ(預金保護制度)」の適用でも重要。
  • 銀行が破綻した際、預金者1人あたり1,000万円+利息まで保護される。
  • 名寄せ不十分だと預金者1人を正しく判定できず、銀行破綻時の事務が煩雑になる。

名寄せは、銀行の信頼性を支える情報管理の土台と言える重要な概念です。詳しくは記事「名寄せが銀行にとって重要である理由」で解説しています。

まとめ

まとめ

銀行のCIF番号(Customer Information File)は、顧客情報の管理において重要な存在であるとお分かり頂けたでしょうか!?

預金も融資も、そして苦情対応から営業推進まであらゆる業務がCIF番号を起点に進められます。

もし銀行にいって、銀行員たちが「CIF番号を確認しろ」と会話していたら、それは「この人の属性や取引状況などを確認しろ」と言っている、と理解しましょう!

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