「振込み先の口座番号が5桁だ…もしや詐欺口座?」
ネットショッピングや個人間の振込みなどで、相手の口座番号が5桁や6桁だったとき、「怪しい口座かも?」と不安になりますよね。
結論から言うと、
- 5桁や6桁の口座番号は普通に存在する
- それだけで詐欺と決めつけてはいけない
です。
しかし、振込み前に警戒心を持つことは素晴らしいことです!
なぜなら、口座番号の桁数はさておき、振込先の口座名義には注意が必要だからです。
この記事では、現役銀行員である私が以下の4点を解説します。
- 5桁6桁の口座とは?口座番号の決められ方
- ゆうちょ銀行の8桁の口座番号
- 口座名義から見る「危険な口座」の見分け方
- 振込みの際の口座番号の入力ノウハウ
この記事を読んで、振込み時に注意すべきことを確認しましょう!
【結論】口座番号が5桁や6桁は普通にある
口座番号が5桁や6桁であることは、銀行のシステム上「普通にあること」です。
銀行の口座番号といえば7桁のイメージ。実際、7桁の番号が多いのも事実。
これは、銀行間の振込みルール「全銀フォーマット」で『口座番号の最大桁数が7桁』と指定されていることに由来しています。
このルールは最大桁数を7桁と指定するもの。したがって、銀行によっては5桁や6桁の口座もざらにあります。
ちなみに私が属する銀行には、かなり古い口座で4桁のものがあります。
【基本】口座番号のルール

最大桁数7桁の口座番号。
銀行はどのようなルールに基づいて口座番号を採番しているのか?
銀行の裏側を少しだけ覗いてみましょう。
口座番号の存在意義

僕の口座は1234567です。

私の口座は7654321よ。
というように口座番号は個々の口座を識別するためにあります。
ここでの注意点は「口座番号は銀行ごとに採番する点」です。銀行ごとに採番するため、同じ番号の口座が別の銀行に存在する可能性があります。
したがって、例えば勤務先から給料を振り込む口座を聞かれたときは
- 銀行名
- 支店名
- 預金種類(普通預金や当座預金)
- 口座番号
を伝える必要があります。
口座番号を他人に教えるときの注意点が気になる方は「他人に口座番号を教えるリスクは?」をご覧ください。
口座番号は預金種類ごとに採番
口座番号は、預金種類ごとに採番されます。
預金種類とは
- 普通預金
- 当座預金
- 定期預金
などのこと。
それぞれの預金種類ごとに採番帯域が異なります(例:普通預金は6000000~、当座預金は3000000~など)。
※預金種類を詳しく知りたい方は「銀行預金の種類一覧」をチェック!
口座番号の採番ルール
口座番号の採番ルールの基本は以下のとおりです。
- 1桁目は0~9がランダムで割り振られる。
- 2桁目以降は、口座の作成順に「1」から割り振られる。

つまり、最初に作られた口座は10,11,12・・・17,18,19のどれか。
10個目の口座が100,101,102・・・107,108,109。
飛んで、
1000個目の口座が10001から10009のいずれかの番号となり、5桁の口座番号になります。
なお、銀行によっては完全にランダムなど別のルールもあり得ます。
7桁未満の口座番号とは?
以上の採番ルールを踏まえると、5桁や6桁の口座番号は「かなり昔に作成された口座」である可能性が高く、昨今の金融犯罪が増える前から存在している口座とも考えられます。
ゆうちょ銀行は特殊な8桁
ここで一つ注意したいのが、ゆうちょ銀行です。
ゆうちょ銀行の口座番号は最大8桁で、他の銀行とは異なります。
ゆうちょ銀行(旧郵便局)は、
- 地方銀行と違って全都道府県に拠点がある
- 都市銀行のように競合がいない
以上の理由から、非常に多くの口座を作成するため1桁多くなっていると考えられます。
なお、ゆうちょ銀行へ振込む場合は、8桁のままでは振り込めません。
ゆうちょ銀行専用の変換サイトを使って、「支店名(漢数字3文字)」と「口座番号(7桁)」に変換してから、ATMでの振込み取引を行いましょう!
口座番号よりも注意すべき口座名義人

冒頭でもお伝えしましたが振込みを行う際、本当に注意すべきは口座名義人(振込先の名前)です。
口座名義人に以下の違和感があった場合は、振込みを一旦ストップしましょう。
口座名義人があやしい名前
個人間取引(フリマの直接取引やSNSで知り合った人など)なのに、振込先の口座名義人が以下のような名前ではありませんか?
- カタカナの羅列など意味不明な名前(例:エ ビ シ デ リミテッド など)
- 外国人名義(日本人が相手なのに名義が明らかに外国人)
- 法人名+個人名(例:カ)〇〇ショウジ タナカ タロウ)
上記のような口座は、口座売買により不正取得された口座であったり、犯罪に使われている口座(マネロン口座)である可能性があります。
事情を知らずにこれらの口座に振り込んでも、何かの罪に問われることはありません。しかし、何らかの犯罪に巻き込まれる可能性はゼロではありません。十分に注意しましょう!
実際の口座名義人が一致しない
ネット取引での相手の名前には3つあります。
- SNS・フリマサイトなどネット上の名前
- 指定された振込先口座の名義人
- 実際の口座名義人
第一段階で注意すべきは、ネット上の名前(1.)と指定された振込先口座の名義人(2.)が不一致のケース。
- ネット上の名前:佐藤 花子
- 指定された振込先口座の名義人
:パク チョンス
本名での取引がルールのサイトの場合、この不一致は非常にあやしいです。サイト運営側に相談すべきでしょう。
そして、最も注意すべきは、指定された振込先口座の名義人(2.)と実際の口座名義人(3.)が不一致のケースです。
- 指定された振込先口座の名義人
:佐藤 花子 - 実際の口座名義人:〇〇キカク
振込み手続きのとき相手の口座番号を入力した後に、その口座の本当の名義人名が表示されます。
もし、本当の口座名義人と相手から聞いていた口座名義人が異なるときは非常に危険!
銀行に相談することを強くオススメします!
不審な点があれば銀行に相談
以上のような口座名義人の違和感の他にも、
- 相手が電話で振込を指示する
- 相手が振込みを急かしてくる
- 日本語のやり取りが不自然
といった不審な状況がある場合は、絶対に振り込まないでください。
一度振り込むと、お金を取り戻すのは極めて困難です。
少しでも不審な点・違和感を感じたら、取引を中止して、最寄りの銀行窓口や警察相談専用電話(#9110)へ相談しましょう。
【振込み時】口座番号が7桁ない時の記入方法

最後に、7桁ない口座番号に振込むときの口座番号の記入方法を解説します。
記入方法は至ってシンプル。頭にゼロを付けて7桁にするだけです。
取引口座番号:7桁で右詰め残り前「0」
全銀フォーマット
上記のとおり口座番号は右に詰めて、足りない桁は「0」で埋めるルールになっています。
- 口座番号が「12345」(5桁)の場合
- 入力:0012345(頭にゼロを2つ足す)
- 口座番号が「123456」(6桁)の場合
- 入力:0123456(頭にゼロを1つ足す)
なお、ATMやIBで振込む際は「0」で埋めずに、5桁6桁でも振込先の口座番号をそのまま入力してOKです。
口座番号や金額を入力した後、最後に振込先の口座名義人を確認する画面が出てくるので、ここで内容をしっかりチェックしましょう。
ドキドキしますが、ある程度安心して操作して大丈夫です!
まとめ

振込先の口座番号が5桁や6桁だと「入力ミスかな?」「もしや詐欺口座?」と不安になるものです。
しかし、5桁6桁の口座は普通にあるものなので安心してください。
- 5桁・6桁の口座番号は、古くからある口座などで普通に存在する。
- 桁数よりも、口座名義に不審な点がないかをチェックすべき。
- 振込み時の口座番号入力は、頭に「0」を足して7桁にすればOK。
初めての振込やネットショッピングでの取引には不安がつきものです。名義人のチェックとその他の違和感チェックをしっかり行って、安全に取引を行いましょう!


