口座の閉鎖と解約に違いはない?現役銀行員が教える「口座との別れ方」決定版

預金とATM
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「口座の解約をお願いします」と伝えたら、「閉鎖ですね」と言い返されてモヤッとした。そんな経験ありませんか?

現役銀行員の視点から申しますと、解約と閉鎖には微妙にニュアンスが違うものの、銀行員的にはお客様のほんの些細な言葉の誤りなんて全く気にしていません

この記事では、

  • 預金口座に関する銀行の考え方
  • お客様の言い間違えに対する銀行員の捉え方
  • いざ口座を閉鎖する際の注意点

など預金口座の閉鎖にまつわる裏事情を網羅的に解説します。

預金口座を無くしたいときにスムーズに手続きできるように、この記事で口座閉鎖の全体像を学びましょう!

閉鎖も解約も「口座を無くすこと」

基本的な情報

まず結論を申しますと、「口座の解約」「口座の閉鎖」ともに預けている預金を全額払い戻して、その預金口座を無くすことを意味します。ちなみに「口座の廃止」や「口座の抹消」等も同じ意味です。

銀行窓口の行員はどちらの言葉で言われても「このお客様は口座を無くしたいんだな」と必ず理解できますので、言葉選びに神経質になる必要はありません。

稀にいる意地悪な行員に「口座の解約をお願いします」と依頼すると、「口座の閉鎖ですね」と返されるかもしれませんが気にする必要はありません。あなたは間違っていませんので。

銀行では閉鎖と解約どっちを使う?

では、銀行では「口座の閉鎖」と「口座の解約」どちらの方が使われているのか?

現役銀行員の経験から申しますと、「口座を無くす」ときは「閉鎖」という言葉を使う方が圧倒的に多いのが実態です。

少しややこしい話ですが…
「預金」は、お客様と銀行との間の契約で成り立ちます。したがって、その契約を終わらせるという意味で「解約」という表現が使われます。
一方、預金を入れる口座は、預金契約に基づき作成される「お金を出し入れする箱」です。この箱を閉じるという意味で「閉鎖」という表現が銀行では使われます。

ですので、「口座の閉鎖をお願いします」または「預金の解約をお願いします」が正しい表現であり、銀行員にもスムーズに伝わります。

言葉を間違えたお客様に対する銀行員の反応

もしも、あまり正しくない以下の表現をしたとき、

  • 「預金を閉鎖する」
  • 「口座を削除する」
  • 「口座を取消しする」

銀行員たちはそのお客様のことを裏でバカにしたり、笑ったりするのか?

答えはノーです。バカにしたりしません。

というのも、銀行用語は難しい専門用語が多く、言葉・読み方や表現を間違うお客様はたくさんいらっしゃいます。誤った言葉を使ったお客様をバカにしてたらキリがありません。

銀行用語を間違える人はあなただけではありません。

安心して銀行に行き、分からないことは窓口担当に聞きながら手続きを進めましょう!銀行員は意外と親切なものですよ!!

口座を閉鎖するときの注意点

なぞ はてな

支店での手続きをスムーズなものにするため、最後に口座閉鎖するときの注意点をご紹介します。

口座閉時の注意点は以下の5つ。詳しく見ていきましょう!

  1. 給料が振り込まれる口座ではないか?
  2. 自動振替の口座ではないか?
  3. ローンの返済口座ではないか?
  4. 貸越がないか?
  5. インターネットバンキングの指定口座になってないか?

注意点1. 給料が振り込まれる口座ではないか?

閉鎖前に必ず確認すべきは、閉鎖する口座が給料の受取口座になっていないかです。

もし給料受取り口座を閉鎖してしまうと、給料はあなたの口座に振り込まれずに勤務先へ返却されてしまいます。

そうなると再度の給与支払手続きなどで勤務先の人事部門(または総務部門)に手間をかけるだけでなく、給料の受取り自体も遅れてしまいます。

給料を受取っている口座をどうしても閉鎖するなら、事前に会社側に給料受取り口座の変更手続きを行いましょう。

注意点2. 自動振替の口座ではないか?

お金が入ってくる給料とは逆に、公共料金やクレジットカードなどお金が引き落とされる自動振替の設定にも注意が必要です。

口座を閉鎖した瞬間に引き落としができなくなるため、支払いが滞ってしまいます。特にクレジットカードの支払いが滞ると、個人信用情報に傷がつく、いわゆるブラックリストに載ってしまう恐れがあるため非常に危険です。

引き落しがある口座を閉鎖する際は、事前に引き落としを別の口座に変更しておきましょう。安全を期すなら、変更後の口座からきちんと引き落としが行われたことを確認してから旧引き落とし口座を閉鎖するのが最も安心な方法です。

現役銀行員コラム

自動の口座引き落としの手続きでは暗証番号の入力が必要になります。詳しくは記事「口座引き落としに暗証番号必要か?」をご覧ください。

注意点3. ローンの返済口座ではないか?

自動振替口座と同様に、住宅ローンやマイカーローンなどの返済を行う口座ではないかは極めて重要なポイントです。

口座引き落としとは違って、ローンの返済用口座を閉鎖することは原則できません

返済用の口座はローン契約で定められた口座なので、変更するならローン契約の条件変更手続きが必要です。場合によっては手数料がかかるので慎重な判断が必要になります。

現役銀行員コラム

ローンの返済口座は基本、変えない方がいいです。正直、銀行員的には「ローンの返済口座になってるのに解約?なんかあやしいなぁ」と思います。やむを得ない事情がない限り、ローン返済口座の変更は止めておきましょう。

注意点4. 貸越がないか?

意外と見落としがちなのが、通帳の残高がマイナスとなる貸越が発生していないかです。

定期預金を担保にした自動貸越や随時型貸越契約に基づき預金残高をマイナスまで引き出していたら、口座を閉鎖することはできません(貸越については記事「通帳が勝手にマイナスになる理由」をご覧ください)。

窓口へ行く前に、

  • 閉鎖したい口座の残高がマイナスでないことを確認
  • もしマイナスなら入金によりマイナスの解消を実施

といった対処が必要になります。

現役銀行員コラム

繰り返しになりますが、貸越は「お金を借りていること」と同じです。知らず知らずのうちに利息を払っています。詳しくは記事「通帳が勝手にマイナスになる理由」をチェックしましょう!

注意点5. IBの指定口座になってないか?

閉鎖したい口座をネットバンキング(IB)の取引口座に登録していると、口座閉鎖できない、または閉鎖できてもIBが使えなくなるといった状況に陥ってしまいます。

これについても、事前にIBの指定口座を変更するという対処で回避可能です。ただし、銀行のIB契約は厳格な運用を行っているため、銀行によってはIBの指定口座を変更する手続きが煩雑な場合もあります。詳しくは各銀行のホームページで事前チェックしておきましょう!

まとめ

まとめ

口座の「閉鎖」と「解約」。言葉の響きは違いますが基本的には「預金口座を無くすこと」だと銀行員も理解できます、

銀行員が「閉鎖」という言葉を好むのは、それが「預金という契約」を入れるための「箱」を片付ける行為だから。そう考えると、少し事務的な手続きも「身の回りの整理整頓」のように感じられませんか?

もし、引き出しの奥に眠っている古い通帳があるのなら、この記事でご紹介した注意点をチェックした上で、思い切ってその「箱」を閉じてみてください。

口座閉鎖の注意点
  1. 給料が振り込まれる口座ではないか?
  2. 自動振替の口座ではないか?
  3. ローンの返済口座ではないか?
  4. 貸越がないか?
  5. インターネットバンキングの指定口座になってないか?

あなたの口座閉鎖の手続きが無事完了することを祈っています!

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