口座引き落としの手続きで暗証番号を聞かれ、不安を抱いているあなたへ。
口座引き落とし(口座振替)の手続きで、暗証番号を聞かれるのは普通のことです。
この記事では
- そもそも口座引き落としとは何なのか?
- 暗証番号を聞かれるケース
- 口座引き落としに関する注意点
について解説します。
- 第一地方銀行に10数年以上、勤める現役銀行員。
- 複数の支店に勤務したのち、シンクタンクとIT企業への出向を経験。現在は本部の企画部門に勤務。
- 幅広い銀行知識と最新の金融動向に詳しいところが強みです!
口座引き落としとは?

そもそも口座引き落としとは
- 電気や携帯などの料金を毎月支払うため
- 自分の預金口座から自動で出金して
- 出金したお金を自動でお支払いする
この一連の処理のことをいいます。


口座から口座にお金が振り替えられることから、口座振替とも呼びます。
口座引き落としされる料金には、以下のようなものがあります。
口座引き落としは、定期的なお支払いの手続きを効率化するための自動決済サービスです。
口座引き落としの種類

定期的なお支払いを楽にする口座引き落としには、2つの種類があります。
違いは引き落としのタイミングです。
毎月払いの口座引き落とし
口座引き落としの基本は、月1回などの定期的な引き落としです。
月1回のほかにも
- 数か月に1回(固定資産税など)
- 月に2回(支払いできなかったとき翌月にまとめて2回など)
といったサイクルで口座引き落としがなされることもあります。
リアルタイムで引き落とし
リアルタイム引き落としとは、お支払いの必要が生じた瞬間に口座引き落としを行うもの。

リアルタイムで引き落としが行われるって、どんなケース?
例えば、
- PaypayやLINEpayなど電子マネーのチャージ
- ネット証券で株などを購入するとき
が挙げられます。

キャッシュレス取引が広がる昨今、リアルタイム口座振替は無くてはならないサービスです。
口座引き落としに、暗証番号は必要か?
ここから本題に入ります!

口座引き落としの契約で、暗証番号って必要なの?
契約の方法によっては暗証番号は必須です!

なぜ暗証番号が必要なの?
あなた本人が契約手続きを行っていることを確認するためです!

悪意ある他人による口座引き落とし契約を防ぐためってこと!
ということで、ここからは3つの口座引き落としの契約方法を紹介します。
ポイントは、<本人による手続きであることを確認するため>にどのような手続きが必要か?
この点を意識しながら、ご覧ください。
口座振替依頼書の提出
電気代なら電力会社が、保険料なら保険会社が指定する口座振替依頼書を提出して契約する方法です。

提出は、郵送が多いです。
口座振替依頼書に、引き落とし口座の届出印を押印する。
口座の届出印は、あなたしか持ってないはずなので、他人が契約することはできません。
ペイジー口振受付
料金を支払う相手企業の店頭に置いている専用端末で契約手続きを行う方法です。
手続きはめちゃくちゃ簡単で
- 専用端末に、キャッシュカードを挿入
- 暗証番号を入力
- 受付完了シートを確認
たったこれだけです。
- キャッシュカードを挿入する。
- 暗証番号を入力する。
仮にキャッシュカードを盗まれたとしても、暗証番号さえ分からなければ、他人の契約は不可能です。
web受付
料金をお支払いする相手企業のホームページ上で手続きする方法です。
手続きの流れは、
- カナ氏名・生年月日など必要情報を入力
- 引き落としの口座番号と暗証番号を入力
- 口座番号と口座名義人と暗証番号を即時認証
- 認証に問題なければ、手続き完了
の4ステップ。それほど難しい手続きではありません。
- 口座名義人とカナ氏名の一致(認証)
- 暗証番号を入力する。
『企業のホームページで手続きをしてたのに、別のリンクが開いて暗証番号を聞かれた!』
この流れは一般的な挙動です。web受付は、地銀ネットワークサービス(CNS)という公共機関のサイトに飛んで行われます。
信頼性・セキュリティが高いCNSのサイトへのリンクは問題ありません。

地銀ネットワークサービスは、全国の地方銀行が共同運営する組織です。
その他の注意点

ここまでの解説で、口座引き落としの手続きで暗証番号を聞かれるのは普通のこととお分かりになったと思います。
しかし、口座引き落としでは暗証番号以外にも注意を払うべきポイントがあります。
ここからは、口座引き落としに関する注意事項を紹介していきます。
暗証番号を人に教えない!
絶対に、暗証番号を人に教えてはいけません!
具体的には、以下のようなシチュエーションで気をつけましょう。

銀行が、暗証番号を聞くことは絶対にありません!
引落し前に残高チェック!
口座引き落としは、毎月決まった日に行われます。

お休みの日は、次の平日(銀行営業日)に引き落とされます!
したがって、引き落としの前日までに預金残高があることをチェックしましょう。
さもないと
- 口座引き落としが残高不足でエラーになることで、料金等が未払いになります。
- そして、支払いの督促がきます。
- 督促を無視するとサービスが停止され、最悪のケースではブラックリストに登録される。
といった事態になります。
料金等の未払いが発生すると、今後、ローンを借りるときの審査にも悪影響を与えます。
絶対に注意しましょう!

引落し後は金額チェック!
極めて低い確率ですが、口座引き落としの金額が間違っていることがあります。
例えば、こんなケース。
↓↓↓
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口座引き落としの当日でなくても構いません。
引き落としから1か月以内に引き落とされた金額のチェックを行いましょう!
まとめ

口座引き落としの手続きで、暗証番号の入力を求められるのは普通のこと。
具体的には以下のケースで、暗証番号の入力を求められます。
- ペイジー口振受付
専用端末を使った手続き - web受付
企業のホームページで手続き
口座引き落としにおいては、
- 暗証番号を人には教えないこと
- 引落し前には残高を確認すること
- 引落し後は、引落し金額を確認すること
を心がけましょう。
毎月の支払いが自動で行われる口座引き落とし。しっかり使いこなして、お金の支払いを効率化しましょう!