世の中には数多くの自己啓発本があるので、

銀行員として一皮むけたい!!

もっと成長したい!!
と思って書店に行くと、悩ましいほど色々な書籍に出会います。
そして、あなたはこう思うでしょう。

銀行員が読むべき本はどれ?
そんな人にオススメしたいのが
西川善文氏の著書
仕事と人生
この記事では、現役銀行員イチオシの書籍・仕事と人生の概要とオススメポイント、感想を紹介します!
(この記事にはプロモーションを含んでいます。)

基本情報
- 著者 :西川 善文
(三井住友銀行 元頭取) - 発行日 :2021年3月20日
- 発行元 :講談社
- 定価 :990円(税込)
- 頁数 :185ページ
- 本のサイズ:小型
(10.5cm×17.5cm)
著者の紹介
西川 善文 氏は
- 1938年 奈良県で生まれ
- 1961年 住友銀行に入行
- 1997年 住友銀行の頭取に就任
- 2001年 三井住友銀行の初代頭取
- 2006年 日本郵政の初代社長
といった華々しい経歴を持つ銀行経営者です。

40代以上の銀行員で西川氏を知らない人はいないでしょう!
そんなキングオブバンカーが銀行員人生を通じて得た銀行で働くコツについて、余すことなく解説しているのが本書です。
銀行という特殊な世界で生きる銀行員にとって必読の書です!
サブタイトルだけで武者震い

内容を紹介する前に、まず注目したいのが本書のサブタイトルと帯文です。
「ラストバンカー」の遺言
厳しさと優しさが同居する珠玉の言葉の数々。
西川善文「仕事と人生」
いつの時代も変わらぬ本物の仕事術がここにある。
この本は、銀行を少し知ってるコンサルや実務の世界から離れた学者が書いたものではありません。
高度経済成長から平成の金融危機・メガバンク誕生など激動の時代に、その人生をかけてトップを走り続けてきた本物の銀行家が残した珠玉の言葉たち。
このサブタイトルを読むだけで、不思議と胸が奮い立ち「よし!頑張ろう!」という気持ちになるのは私だけではないでしょう。
『仕事と人生』のオススメポイントとは?

それでは、少しだけ具体的な内容にふれながら、本書のオススメポイントを紹介していきます。
読みやすく短時間で読める
本書は6つの章で構成されています。
- 評価される人
- 成長する人
- 部下がついてくる人
- 仕事ができる人
- 成果を出す人
- 危機に強い人
各章は4~6個のテーマで構成されています。
1テーマで4〜7ページとコンパクトなので、仕事終わりの疲れきった状態でも負担なく読めます。
また、本書を読む際は、どんな人になりたいかのイメージがあれば、どこからでも読み進めることができます。

本書は知識ではなく、人に焦点をあてた珍しい書籍。
どんな人になりたいかを考えながら、本書を読み進めましょう。
この本は、極めて読みやすいので、忙しい銀行員にうってつけの本です。
様々な悩みに対して、具体的なアドバイスをくれる
「銀行員として成長したい」にも色々な目的感があり、それぞれ状況も悩みも異なります。
本書は読み手の状況に応じて、具体的な解決策や物事の考え方を教えてくれます。
例えば、私が初めて部下をもったとき

どのような指導を行うべきか…
と悩んでいました。
すかさず読んだ本書の第三章「部下がついてくる人」には、このように書かれていました。まとめて箇条書きします。
西川善文「仕事と人生」第三章◎部下がついてくる人
- 相手が納得するように叱る。
- 公平に叱る。
- 相手に「なぜ叱られているか」をよく理解させる。
- 本人が失敗の原因をわかればいい。
- 言葉は八分にとどめよ。
短く箇条書きにしても、かなり具体的ですぐに実践できる内容です。
また、
部下を育てると同時に自分も成長を
課長に就任したとき「課長として頑張る」と誰しもが思う。だが、その時点で課長の職責を全うするすべての力を持っているわけではない。(中略)上に立つ者は部下を育て伸ばすのと同時に自分も学び成長することを忘れてはなるまい。
西川善文「仕事と人生」第三章◎部下がついてくる人
部下の指導方法に悩む人に対し、自身も学びなさいと示唆を与える。
この俯瞰した視野でのサジェスチョンがでてくるのは、やはり長年にわたり銀行組織を経営してきた著者だからこそ、と感じます。
ラストバンカーと称される著者の失敗談
繰り返しになりますが、著者は稀代の銀行家である西川 善文氏です。
著者の成功と実績に関する内容が多い・・・と思いきや、本書では失敗談やうまくいかなったことがたくさん紹介されています。
駆け出しの新米だけに私はなかなか目標を達成できなかった
営業を担当して八ヵ月もの間、目標に届かなかった
西川善文「仕事と人生」第二章◎成長する人
アクセルを吹かしすぎてバイクが加速し、会社の前に停めるつもりが材木店のドアを突き破って土間にまで飛び込んだ。
西川善文「仕事と人生」第三章◎部下がついてくる人
理路整然とした文章の合間に「メガバンクの頭取もそんな経験したんだ!」という様々なエピソード。誰にでも失敗はあるという優しいメッセージも本書の魅力の一つです。
とにかく前向きになれるワードが盛りだくさん
本を読む目的は、
に留まらず
といった側面も大いにあります。
このリフレッシュ効果という点でも、本書『仕事と人生』はオススメです。
一生懸命やっていると、そういう変なツキが出てくるものだ。
西川善文「仕事と人生」第二章◎成長する人
会社の中でなかなか日があたらなかったときがあっても、なすべきことをきちんとやっていれば、必ず人の目にとまるときがくる。
西川善文「仕事と人生」第二章◎成長する人
共通するメッセージは、悩んでいる今まさに成長している。そして努力は必ず報われるということです。
胸がアツくなり、間違いなく明日への活力が湧いてきます!
まとめ

今回、紹介した『仕事と人生』は
そんな内容の銀行員必読の書籍です。
銀行員の皆さん、まずは本屋で本書『仕事と人生』を手に取り、新しい世界への一歩をふみ出すことをオススメします!