急に現金が必要になったとき、ATMにキャッシュカードを挿入。
すると・・・
このカードはご利用になれません。
こんな絶望に直面しないために、普段からキャッシュカードの管理をしっかり行いたいところ。
でも、どうキャッシュカードを管理すればいいか分からない!
ということで、この記事では
- 現役銀行員が教えるキャッシュカード管理法
- インターネット上の様々なキャッシュカード管理法
をひとまとめにした、キャッシュカード磁気不良の防止策★決定版です。
画像多めに紹介しておりますので、ぜひご覧ください!
キャッシュカードの磁気不良の原因
磁気不良の防止策を紹介する前に、磁気不良を起こす4つの原因を整理しましょう。
原因が分からずして、防止策を講じることはできません!
カード表面の傷・汚れ
キャッシュカードを
すると、磁気ストライプを正しく読み取ることができずに、ATMで使えなくなります。
下の写真の赤い丸の部分。
この傷により、このカードは使えなくなりました。
磁気ストライプの摩耗
キャッシュカードを、
など、目に見えない微細な傷がつき、カード表面が摩耗しています。
下のキャッシュカードは、大きな傷はありません。
しかし、表面が摩耗しており、いつ使えなくなるか分かりません。
水分や湿気によるダメージ
『水や湿気はキャッシュカードにダメージを与えない』と言われています。
しかし、極力ぬれないようにすべき。
なぜなら「濡れ」「ICチップのサビ」「カードが柔らかくなる」といった悪影響があります。
また、濡れるシーンで特に多いのが、洗濯機に入れてしまうケース。この場合、濡れることよりも傷がたくさん付くことが、磁気不良の一因になります。
磁力による磁気ストライプの内部破損
次は、キャッシュカードの磁気ストライプの内部が破損されるケース。
ATMが、磁気ストライプの預金口座情報を読み取ることで、お金をおろすことができます。
磁石やパソコンのように強い磁力を発するものの近くにキャッシュカードを置いていると、磁気ストライプ内の情報が破損され、磁気不良を引き起こすことがあります。
キャッシュカードの磁気不良を防止する方法
いよいよ本題の「磁気不良の防止策」。
磁気不良の原因となるケースごとに、詳しく見ていきましょう!
それぞれの防止策を「手軽さ」と「防止効果」で評価しております。
黒い星(★)が多いほど
「手軽」
「防止効果が高い」
ということを表します!
「カード表面の傷・汚れ」を防止する!
財布内の最も使わないゾーンに格納
- 手軽さ :★★★★★
- 防止効果:★★☆☆☆
財布の中に複数のカードホルダーがあるなら、最も使わないカードを集めたマイナーゾーンを作りましょう。そして、キャッシュカードはそのマイナーゾーンに格納しましょう。
下の写真は、私の財布の中。
赤い矢印部分の「裏側の隠しカードゾーン」にキャッシュカードを入れてます。
他のカードと重ねない
- 手軽さ :★★★★★
- 防止効果:★★★★☆
キャッシュカードを他のカードと一緒に保管すると、
- カード表面が傷がつくだけでなく
- 他のカードの磁気ストライプが、磁気を発することにより、両カードとも磁気不良になる
可能性があります。
それぞれのカードを独立して保管することで、キャッシュカードが他のものに触れないようにしましょう。
ATM利用後は表面を軽くふく
- 手軽さ :★★★★☆
- 防止効果:★★☆☆☆
ATMでキャッシュカードを使ったあとは、軽く表面をふきましょう。
ふくものは固いものでなければ何でもOK。私はハンカチや最悪、衣服のソデで軽くホコリや汚れを払っています。
この日々の積み重ねが、キャッシュカードを長持ちさせるコツの一つです。
定期的に柔らかい布でふく
- 手軽さ :★★★★☆
- 防止効果:★★☆☆☆
そして、月イチいや半年に一度でいいので、
『財布の中の大掃除大会』を行いましょう。その際、キャッシュカードを丁寧にふきあげるのです!
極力、家に保管しておく
- 手軽さ :★★☆☆☆
- 防止効果:★★★★★
銀行員としての体感を申しますと、
「キャッシュカードの利用頻度は月に2~4回ほど」の人がほとんど。
皆さん、週1回以上もATMを使う人は少ないではないでしょうか?
したがって、キャッシュカードを毎日、持ち歩く必要はあまりないです。
可能なかぎり外には持ち出さないことが、カードを傷つけない最強の方法です。
「磁気ストライプの摩耗」を防止する!
これまでの対策でも十分ですが、もっと慎重な人は『カード用の保護フィルムに入れておく』までやるとカンペキです!
下の写真のような薄いフィルムでも、日常の傷・摩耗からは守ってくれます。
ATM内で傷がつかないか!?
ATMに通すだけなら、キャッシュカードは摩耗しないです。
銀行員だから分かることですが、銀行にはテスト用キャッシュカードというものがあります。
そのカードは何千、下手したら1万回以上もテスト用ATMに差し込まれてますが、全く問題なく使えています。
1万回つかっても大丈夫…
つまり、毎日使っても約27年間OKってことです!
「水分や湿気によるダメージ」への対処
キャッシュカードを洗濯する等して、水分や湿気がついてしまった場合、絶対にやってはいけないことをお伝えします。
ドライヤーで乾かしてはいけない!
キャッシュカードの表面を触っちゃいけねーんだよな!
じゃあ、濡れたらドライヤーで乾かしたろ!!
コレ、絶対にやってはいけません。
磁気ストライプ、ICチップ(下の画像)はとても熱に弱いです。
したがって、ドライヤーで乾かしたら、一撃で使えなくなります。
正しくは、柔らかい布でふく!
- 手軽さ :★★★★★
- 防止効果:★★★★★
濡れた場合は、ハンカチやティッシュなど柔らかい布で優しくふきましょう。
ICチップはデコボコしているので、ふきにくいです。
ICチップ部分に、ティッシュをのせて、上からポンポンと叩いて、水分を全部取り除いてあげましょう。
「磁力による磁気ストライプの内部破損」を防止する!
他のカードと重ねない
- 手軽さ :★★★★★
- 防止効果:★★★★☆
キャッシュカードを他の磁気カード(クレジットカード、パスポートなど)と一緒に保管しないようにしましょう。
これにより、キャッシュカードの磁気ストライプが他の磁気源からの影響を受けるリスクを軽減できます。
磁力を発するものの近くに置かない
- 手軽さ :★★★☆☆
- 防止効果:★★★★☆
キャッシュカードを磁石や電子機器などの強力な磁力の近くに保管しないようにしましょう。
磁気はキャッシュカードの磁気ストライプに損傷を与える可能性があります。
磁気シールドケースに入れる
- 手軽さ :★★☆☆☆
- 防止効果:★★★★★
キャッシュカードを保護するための専用の磁気保護カードケースを使用することができます。
これらのケースは、磁気ストライプを外部の磁力から遮断し、損傷を防ぐ役割を果たします。
個人的には、複数のカードを収納できる「サクラクレパスの磁気防止ケース」が最もオススメ!
色々な方法を紹介しましたが・・・
「カード表面の傷・汚れ」「磁気ストライプの摩耗」「水分によるダメージ」「磁気による内部破損」それぞれを防ぐ方法をたくさん紹介しましたが・・・
どんなにきめ細やかに管理していも、突如として磁気不良になることはあります。
『でも、現金がどうしても必要(汗)』
そんなときは慌てることなく、
- キャッシュカード表面をキレイにしてリトライ
- 他の銀行のキャッシュカードを使う
- クレジットカードのキャッシング機能を使う
の順に対処しましょう。
■キャッシュカードが使えない!そんなときにカード表面をキレイする方法■
もしくは、事前に2枚目のキャッシュカード「代理人カード」を発行しておくと安心です。