キャッシュカードの種類を全紹介|初めてカードを作る人は必見!

キャッシュカード

銀行が発行するキャッシュカードには、実は様々な種類があります。

ざっと紹介すると、下図のようなラインナップになります。

キャッシュカードの種類を記載したマトリクス表。
機能はシングルとマルチの2種類、読み取り方式は磁気と磁気&ICと生体認証ICの3種類あり。
キャッシュカード種類マトリクス表
おやつイモ
おやつイモ

意外と多いですよね!

この記事は、

  • 初めて銀行で口座を作る人
  • 何かよく分からないカードがお手元にある人

に向けて、キャッシュカードの種類を網羅的に紹介します。

是非ご覧ください!

銀行員オススメのカード

キャッシュカードの種類を記載したマトリクス表。
機能はシングルとマルチの2種類、読み取り方式は磁気と磁気&ICと生体認証ICの3種類あり。
キャッシュカード種類マトリクス表

上の表をご覧頂くと、色々なカードがあることが分かります。

あなたにぴったりのカード。それは、ご自身が置かれた状況によって異なります。

それぞれの状況に応じたオススメのカードを紹介していきます!

おやつイモ
おやつイモ

まずはオススメのカード種類を紹介します。

カードそれぞれの特徴は記事後半で解説します!

学生の皆さん!初の銀行カード

バイトやお小遣い用の預金口座を開設する人。

たくさんのお金を貯めるわけではないので、ごく一般的な磁気ストライプのキャッシュカードを持ちましょう。

プラスアルファで言うなら、

  • セキュリティが気になるならIC付キャッシュカード
  • カードで買い物もしたいならデビットカード一体型キャッシュカード

なども選択するのもアリです。

新社会人!給与振込み口座のカード

就職後、給与振込用の新たな預金口座をつくる新社会人の皆さん。

社会人になり、一人暮らしも始めると光熱費・通信費など様々な引落しが発生します。

やはり磁気ストライプのキャッシュカードがオススメですが、急な出費に備えたい人はカードローン一体型キャッシュカードもアリです。

おやつイモ
おやつイモ

カードローンが嫌な人は自動貸越サービスがオススメ。

詳しくは、下の記事をチェック!

カードの偽造・他者による悪用が気になる人

迷わずIC付キャッシュカードまたは生体認証IC付キャッシュカードを選択しましょう。

ただし、手数料や利用できるATMの制限などのデメリットがあります。詳しくは記事後半または下記の関連記事をチェックしましょう。

カードの分類について

ポイント

銀行のカードは、読み取り方法機能の2つで分類されます。

それぞれ詳しく見てみましょう。

①読み取り方法

1つ目の分類は、ATM等のキャッシュカード読み取り方法。

読み取りは、以下の3パターン。

  • 磁気ストライプ
  • 磁気ストライプ&ICチップ
  • 生体認証ICチップ

それぞれの特徴を簡単に説明します。

磁気ストライプ

下絵の赤い矢印の磁気ストライプのみのカードです。

磁気ストライプカード

この磁気ストライプの内部が壊れるとATMでお金をおろせなくなります。

この磁気ストライプは、黒色以外にも銀色や金色、中にはカード全体と同系色のものもあります。

分かりやすい黒い磁気ストライプ
カード全体と同系色の磁気ストライプ

磁気ストライプ&ICチップ

次は、磁気ストライプにICチップ(赤い矢印)がついたカード。

磁気ストライプ&ICチップキャッシュカード

ICチップ付カードのメリットは以下3点。

  • 偽造されにくい点
  • 複雑な暗号化によりセキュリティが高い点
  • 磁気不良になってもICチップで取引できる点

ICチップは、金色の四角い部分です(下の画像)。

キャッシュカード上のICチップ

生体認証ICチップ

ICチップの進化版が、生体認証ICチップつきのカード。

このカードを銀行で作成するとき、あなたの指の静脈データを登録します。

そして、実際にATMでカードを使う際は、

  1. 生体認証ICチップつきのカードをATMに入れる
  2. 指をATMの静脈リーダーにかざす
  3. 以前とった静脈データと一致していることを確認
  4. お金をおろせる

といったかたちで、他人のカード悪用を完全防止します。

おやつイモ
おやつイモ

生きたあなたの指(生体)がないと取引ができない。極めてセキュリティが高いカードです。

②機能

銀行のカードは、1枚で複数の機能を持つものがあります。分類としては以下の2つ。

  • 1つの機能しかないカード(シングル)
  • 2つ以上の機能があるカード(マルチ)

マルチ機能のカードは下絵のように、磁気ストライプが2つあったりします。

マルチ機能キャッシュカード

カードの機能はたくさんあるので、次の章で詳しく確認しましょう。

カードごとの特徴とメリット・デメリット

それでは、銀行で作れるカードをそれぞれ紹介します。まずは、機能が1つのシングルタイプから!

【紹介①】機能が1つのカード

磁気ストライプ

キャッシュカード
  • 銀行のカードと言えばコレ!預金口座をつくった際に作成するカード。預金から現金をおろしたり、逆に入金するときに使います。
  • 1度作成すれば、定期的な再発行などはなく、使えなくなるまで利用できます。
  • ATMでの読み取りが磁気ストライプだけなので、磁気不良になると使えなくなってしまいます。磁気不良にならないよう普段からしっかり管理してあげましょう。
おやつイモ
おやつイモ

磁気不良に影響されないのが、IC付キャッシュカード。

のちほど詳しく説明します!

ローンカード
  • カードローン専用のカード。ローンを使うときも返済するときもローンカードを使用。
  • ただし、普通預金に付属する随時返済型カードローンの場合は、カードは発行されません。詳しくは下の記事をご覧ください。
貸金庫カード
  • 銀行のサービスの一つに貸金庫があります。その名のとおり、銀行内に小さな金庫を設け、お客様に貸し出します。
  • この貸金庫がある部屋に入るために、貸金庫利用者に配られるのが貸金庫カード。
  • 当然、このカードは貸金庫に入るときだけしか使いません。

2025年2月に都銀などで貸金庫に入れていたものを窃盗する事件が多数発生。事態を重く見た金融庁が貸金庫業務の監督指針を発表しました。

「主要行等向けの総合的な監督指針」等の一部改正(案)の公表について

磁気ストライプ&ICチップ

IC付キャッシュカード
  • 基本機能は、預金口座からの入金と出金など普通のキャッシュカードと同様。
  • 違うのは、ICチップに関連する下記機能がある点です。
    ☑磁気不良でも使える
    ☑偽造されにくい
    ☑セキュリティが高い
    ☑磁気ストライプを修復する
    ☑振込み先を登録できる
  • デメリットは、数年おきに再発行しないといけないこと。銀行によっては手数料を取るので要注意。
クレジットカード
  • 銀行グループのカード会社で発行されるクレジットカード。
  • 機能面は一般的なクレジットカードと同じ。
  • IC付キャッシュカード同様に数年ごとに再発行されます。

生体認証ICチップ

生体認証IC付キャッシュカード
  • ICチップ付キャッシュカードの強化版が、生体認証IC付キャッシュカード。ATMで使う際、指静脈の認証が必要なカードです。
  • デメリットは、静脈リーダーがついてるATMでしか取引できないこと。
  • 静脈リーダーつきATMは非常に少なく、生体認証IC付キャッシュカードの新規発行を中止している銀行もあります。

【紹介②】機能が2つ以上のカード

続いて、複数の機能があるカード。これは、ローン+キャッシュカードとレジット+キャッシュカードの2つあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

カードローン一体型キャッシュカード

カードローンとは、使い道は自由で上限金額まで何度でも利用できるローンのこと。

カードローン一体型キャッシュカードとは、1枚のカードでローンの借入れも預金取引もできるカードです。

このカード。実は細かく言うと、さらに2つのタイプに分類されます。

  • 1つの磁気ストライプで、預金・ローン両方の取引ができるタイプ
  • ローン用、預金用でそれぞれ磁気ストライプがあるタイプ(ダブルストライプ)

後者の2つ磁気ストライプがあるタイプは、間違った取引(預金からお金をおろそうとしてカードローンを使っていた)といった事案が多いため、現状では少なくなってきています。

CC一体型カード

CCとは、クレジットカード(Credit Card)とキャッシュカード(Cash Card)のこと。

この2つが合体したのがCC一体型カードです。

財布の中にカードがたくさん増えることがイヤな人にピッタリのカード。

機能としては

  • 預金の入出金
  • クレジットカードでの支払い
  • iDなどがあれば、タッチ決済(非接触決済)
  • キャッシング

など様々な機能があるのでオススメです。

注意点は、一般的なクレジットカードと同様に作成時に審査が必要で、審査結果によっては作成できないこともある点。

また、5年ごとにカードの切り替えもあります。CC一体型カードの場合、手数料がかからないケースがほとんどなのでこの点はご安心を。

デビットカード一体型キャッシュカード

デビットカードとは、

預金口座と紐付けられた決済用カード。金融機関が発行し、このカードで決済すると代金が即時に口座から引き落とされる。

Wikipedia「デビットカード」

デビットカードは、クレジットカードのようにカードでお買い物ができます。お支払いのタイミングはクレジットカードと違って即時です。

おやつイモ
おやつイモ

デビットカードで支払いを行ったその瞬間、預金口座から代金が引き落とされます。

預金残高の範囲でしか支払いができないので、クレジットカードのように使い過ぎの心配がなく16歳以上であれば作成できる点がメリット。

このデビットカードとキャッシュカードが1つのカードになっているのが、デビットカード一体型キャッシュカードなのです。

まとめ

まとめ

色々な機能をもつカードがあることをお分かりいただけたでしょうか。

「セキュリティがしっかりしたカードがいい!」という人には、IC付キャッシュカード

「カード1枚で預金からの出金もお買い物の支払いも行いたい!」という人には、CC一体型カードやデビットカード一体型キャッシュカードがオススメです。

それぞれのニーズに合致したカードをお選びください!

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