カップルの皆さんへ
ふだん使いする預金口座は、1つの口座を二人で使いたい。そのためには、キャッシュカードを2枚つくって、それぞれ持つのが理想的ですよね。
これを実現する方法は、キャッシュカードと代理人カードの計2枚を発行する方法しかありません。
しかし、結婚してないカップルが上記2枚のカードを作れる銀行は極めて少ないです。
この記事では、結婚前のカップルがキャッシュカードを2枚作るための基本知識を紹介します。
この記事を読んで
- キャッシュカードを2枚作るための方法
- 銀行ごとのルールに応じた具体的に取るべき行動
- キャッシュカードを2枚作れる銀行
を確認しましょう!


キャッシュカードを2枚発行する方法

1つの預金口座でキャッシュカードを2枚発行することは可能です。
銀行では、2枚目のキャッシュカードのことを代理人カードと呼びます。代理人カードは、昭和56年に旧大蔵省が公表したカード規程試案(松本貞夫金融法学会理事)にも盛り込まれている昔からあるカードです。

ちなみにクレジットカードの2枚目は家族カードと呼びます。
ですので、この記事の内容を正しく言うと、カップルが普段使っている口座の代理人カードを発行する方法です。
次の章では、まず大前提として知っておくべき、絶対やってはいけないキャッシュカードを2枚もつ方法の誤りを紹介します。
キャッシュカード2枚持ちの誤った方法

1つの口座で、2枚のキャッシュカードを持つ方法は代理人カードの発行のみ。
ここでは、キャッシュカードの2枚目を作るとき、絶対やってはいけない誤った方法を紹介します。
キャッシュカードを無くしたことにする
キャッシュカードは手元にあるけど、無くしたとウソをついて2枚目を発行する。
この方法はNG行為ですし、2枚持ちもできません。
なぜなら、キャッシュカードを無くしたと聞いた銀行は、そのキャッシュカードが使えなくなるよう取引禁止の設定を行うからです。
全く意味のないウソなので、この行為は絶対に行ってはいけません。
キャッシュカードの暗証番号を忘れたことにする
キャッシュカードの暗証番号を忘れて使えなくなったので2枚目を発行する。
この方法だと、銀行から「暗証番号の再設定を行ってください」と言われて終了です。

キャッシュカードを2枚もつためには、代理人カードを発行するしかありません!
代理人カードを作れないケース

代理人カードの発行ができないケースが2つあります。
多機能キャッシュカード
預金取引以外にも、様々な機能がついているキャッシュカードの場合、代理人カードは作れません。
様々な機能とは、
- カードローン機能
- クレジット機能
- 電子マネー機能
などです。

口座名義人の親族以外は不可
代理人カードの発行を、口座名義人の親族に限定する銀行もあります。
いくつかの銀行を例に確認してみましょう。
ご本人さまと生計を共にするご親族1名さまに限り、代理人カードをお申し込みいただけます。(キャッシュカード・通帳について)
代理人は、本人と生計をともにする同一姓の親族1名に限るものとします。(ふくぎんキャッシュカード規定)
代理人(本人と生計をともにする親族1名に限ります。)による預金の預入れ・払戻しおよび振込の依頼をする場合には、~中略~ 当行は代理人のための力ードを発行します。(しずぎんカード規定)
結婚前のカップルは親族ではないので、これらの銀行で代理人カードを発行することはできません。
しかし、親族のみ代理人カード発行OKとしている銀行でも、例外的に親族以外でも代理人カードを作れることがあります。
続いて、代理人カードを作る具体的な手順を解説します。
代理人カード発行の手順

今から代理人カードを作ろうとしている人は、この手順にしたがって手続きを進めましょう。
状況によっては取引銀行を変えないといけないケースもあるので注意しましょう。
それでは、代理人カードの作成に向けてレッツゴー!
①事前確認
まずは、以下4点について取引銀行のルールを確認しましょう。
- 代理人カードを発行できるかどうか
- 発行は誰でもOKか、親族のみか
- 親族限定の場合、親族の本人確認資料は必要か
- 親族限定の場合、手続きは親族同伴が必要か
確認は、ネット検索で『〇〇銀行 代理人カード』で調べましょう。
以下は、東邦銀行の例です。

「3.親族の本人確認資料」も「4.親族同伴」も記載が無ければ、必要なしと捉えて、次の②に進みましょう!
②確認内容に応じて対処
①での確認結果にしたがい、以下の5パターンのうち該当するところをご覧ください。
代理人カードを発行できない
住信SBIネット銀行やauじぶん銀行、Paypay銀行などネット銀行を中心に、代理人カードを一切発行できない銀行もあります。

ネット銀行はキャッシュレスを重視しているため、現金を扱うキャッシュカードの発行を最小限にしています。
この場合は、代理人カードを無条件で発行できる銀行に取引をうつすしかありません。※無条件でキャッシュカード2枚作れる銀行はコチラ。
親族限定かつ、同伴・本人確認資料が必要
りそな銀行・埼玉りそな銀行、群馬銀行などがこのケースに該当します。
おそらく後々のトラブルを防止するため、厳しめに親族への代理人カード発行であることをチェックしています。
このような銀行の場合でも

カップルでも代理人カードを発行できませんか?
と相談する余地はあります。
しかし、ここまで厳格に代理人を確認するということは、例外的な扱いを認めさせるのも非常に困難。
このケースも、代理人カード発行OKの銀行に取引をうつすのが無難です。※キャッシュカード2枚作れる銀行はコチラをチェック!
親族限定、同伴は不要だが本人確認資料は必要
みずほ銀行ほか多くの銀行が、親族の本人確認資料を提出すれば代理人カードを作れます。

親族同伴が不要なので、ハードルは下がりますね!
親族が同意した上で、親族の本人確認資料を準備できれば代理人カードは発行できます。
しかし、ウソはオススメしません。銀行の担当者にしっかり事情を説明し、カップルだけど例外的に代理人カードが発行できないか交渉しましょう。
交渉しても発行不可なら、無条件でキャッシュカード2枚作れる銀行へ(コチラ)。
親族限定だが、何もいらない
規定上は、親族に対してのみ代理人カードの発行を許可している銀行。
実際は、お客さんの申告ベースで代理人カードが発行できるパターン。

お客さんが「親族でつかいます」と言えば、それが全て!
あなたの良心次第ですが、カップルだとしても「家族で使います」と言えば代理人カードを作成できます。
無条件で代理人カード発行OK
誰でも代理人カード発行できる素晴らしい銀行。
今すぐお近くの支店へGO!!
キャッシュカードを無条件で2枚作れる銀行
今、取引している銀行で代理人カードが作れない人は、以下の代理人カード無条件OKの銀行に取引をうつすことをオススメします!(2025年5月17日時点)
キャッシュカード2枚発行以外の裏技
キャッシュカードを2枚準備しなくても、一部の銀行では別々の人が同じ預金口座を使ってATM取引ができます。
それは、スマホでATM取引を行う方法です。
例えば、彼氏の口座を彼女も日常的に使いたい場合、
といったことが可能です。
スマホを使ったATM取引ができる銀行については、下の記事をご覧ください!
代理人カード発行に必要なものとは?

銀行によって必要書類は多少ちがいますが、以下のものを持っていけば不足はないでしょう。
- 通帳
- 届出印鑑
- 本人確認資料
- カード発行手数料
どこで手続きすればいいのか?

安心して手続きしたいなら、対面で案内してくれる支店をオススメします。なお、手続きはどこの支店でもできるので、口座を作った支店以外でもOK。
また、銀行によってはネット取引や電話での取引も可能です。取引がある銀行のホームページで調べてみましょう。
代理人カード発行のタイミングは?

手続きしてすぐに代理人カードは発行されません。
基本的に、カードは郵送されます。
タイミングは、カード発行手続きの1週間後くらいを見ておくと無難です。
まとめ

キャッシュカードの2枚目の正式名称は、代理人カードです。
代理人カードを発行するため、まずは銀行に
- 代理人カード発行できる?
- 親族のみ?
- 親族同伴が必要?親族の本人確認資料は必要?
を確認しましょう!
もし代理人カード発行できない場合、あきらめて別の銀行(無条件で代理人カード発行可能な銀行はコチラ)にいきましょう。
親族のみしか発行できない場合は、カップルでも代理人カードを発行できないかを交渉しましょう!