知り合いの銀行員から「組合に異動になった」と告げられ「・・・」となったそこのあなた!
銀行には、労働組合・従業員組合・健康保険組合の3つの組合があります。
「なんじゃそれ」と思った方は本記事を読み
を知ることで、銀行員の異動事情に詳しくなりましょう。是非ご覧ください!
銀行の3つの組合

冒頭お伝えしたとおり、銀行には3つの組合があります。
- 労働組合
- 従業員組合
- 健康保険組合
特に労働組合と健康保険組合では役割や配属時の人事的な意味合いが大きく異なります。
詳しく解説します。
労働組合
労働組合とは、労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体。
厚生労働省
雇用主である企業に比べ、労働者は弱い立場に置かれがちです。
企業側から、労働環境や給与などを悪化させる提案がなされたとき、労働者一人ひとりが立ち向かうことは困難です。
そこで、労働者を守る法律(労働組合法)に基づき、労働者は団結して企業側に交渉を行ったり、ストライキなどの団体行動を起こすことができます。
この際、労働者が結成する団体が労働組合です。
労働組合は以下のような取組みを通じて、働きやすい労働環境の構築に努めます。
従業員組合
従業員組合は労働組合と似た組織ですが、以下のような決定的な違いがあります。
従業員組合は、労働環境の改善などを目的としておらず存在意義に欠ける側面があり、設置している企業は非常に少ないです。
健康保険組合
健康保険組合は、健康保険法に基づき国が行う被用者医療保険事業を代行する公法人である。
Wikipedia
従業員が700人以上いる企業で、医療保険事業を行う組織が健康保険組合です。
健康保険組合では、
- 医療保険の運営
- 健康診断等の手配
- 健康促進の活動
などを行っています。
組合への異動とは?

銀行員が「組合に異動になった」と言ったら、労働組合への異動であることがほとんどです。
従業員組合は非公認公認であることが多く、人事異動との取扱いにはなりません。
一方、健康保険組合は銀行が認可する組織ですが、健康保険組合に異動するのは50歳以上の役職定年を迎えた人がメインです。
もし若い銀行員が健康保険組合に異動になったとしたら、かなりイレギュラーな異動と捉えてよいでしょう。
労働組合への異動は出世なのか?

労働組合への異動が出世か否かは、時代によって異なります。
結論から言うと、過去は労働組合への異動は出世とされてきましたが、今は確実な出世コースとは言えません。
労働組合への異動について、過去・現在・将来それぞれ詳しく見ていきましょう!
過去
過去は、労働組合での勤務は出世の第一歩でした。
その理由は2つあります。
一つは、経営との接点を持てる点。労働組合は、従業員を代表して労働環境の改善などについて、経営陣に交渉します。
経営との交渉を通じた成長とともに、経営陣の考えを直に聞けるという貴重な経験も得られます。
さらに言えば、タフな交渉を行うことで経営陣からも認知され、次世代のリーダーと見なされるチャンスも得られます。
二つ目は、そもそも優秀な人が労働組合に異動する点。
以前は、銀行内での評価が高い人が労働組合に異動になることが多く、労働組合での経験を積んで更に出世する人が多くいました。
現在
現在では、労働組合活動に従事することが出世に繋がるとは言えません。
バブル崩壊後の失われた30年で、銀行も長らく停滞。そのため労働組合の主な役割である賃上げや賞与UPなどの労働条件の改善はそもそも不可能。
役割を奪われた労働組合の存在感は失われつつあるのが現状です。
将来
では、労働組合の将来はどうか?
長らく続いた経済停滞も底が見え、2025年現在では政策金利が上昇。銀行法改正による規制緩和など、銀行を取り巻く社会情勢は改善傾向にあります。

今後は、銀行業績の向上とともに副業解禁や職能制度などの人事変革により、銀行の労働環境は激変する可能性大。
そんな中、労働組合への役割も大きくなることが予想されるため、労働組合で働くことが今よりもキャリアに良い影響を与えるようになるでしょう。
まとめ

銀行における組合には3種類あります。
- 労働組合
- 従業員組合
- 健康保険組合
「組合に異動した」となると、多くの場合が労働組合への異動です。
昔は労働組合への異動というと、エース級の銀行員が選ばれ様々な経験を積めるという点で、出世コースと言われていました。
しかし、現在では銀行における労働組合の存在感は薄れており、必ずしも出世と結びつくわけではありません。
今後、銀行と銀行員を取り巻く環境の大きな変化とともに、労働組合が従業員にとって重要な役割を担うのであれば、労働組合の復権、そして労働組合の出世コース返り咲きが実現すると考えられます!


