今すぐお金が必要なのに、ATMにキャッシュカードを入れるとエラーになる・・・
エラーの原因を大きく分けると、
の3つに分類されます。
図示すると以下のイメージです。

この記事で紹介する
は三菱UFJ銀行や三井住友銀行等のメガバンク、ゆうちょ銀行や地方銀行でも共通して使える知識です。
是非ご覧ください!
- 地方銀行に10数年勤める現役銀行員。
- 営業店・本部・他社への出向を経て、現在は本部の企画部門に。
- この記事は、地銀だけでなく、ゆうちょ銀行や楽天銀行などのネット銀行を使う人にも参考になる内容に仕上げてます!
ATMの使い方を間違ってるケース

ATMの使い方を間違っているため、キャッシュカードが使えないケースは5つ。
この章で紹介する内容を聞くと「そんな間違いをするわけない」と感じるかもしれません。
しかし、人は意外と単純なミスをするものです。
一つずつチェックしましょう!
タッチパネルの誤操作
皆さん、「誤操作なんて有り得ない」と思いますよね。
しかし、ATMの画面は非常に感度が高いので、誤操作がかなり起きやすいです。
例えば、冬の寒い日。寒さで指が震えるままに、ATMの暗証番号画面で『9』をタッチすると…

と連続で『9』が入力されたりします。
対策はシンプル。数字を1つ押すたびに画面を見て、数字が1つしか入力されていないことを確認しましょう。

あせらなくても大丈夫!
急がば回れです。
カードを入れる向き
カードを入れる向きが違うと、当然うまくいきません。
このミスが起きやすいのがダブルストライプのカードです。

ダブルストライプのカードとは、2つの磁気ストライプがあり
- 片方では預金取引
- もう片方ではカードローン取引
などが行えるカードです。

預金取引を行いたいのに、カードローン側のストライプが読まれる向きでカードを入れると、預金取引はできません。
対策は、うまく取引できなかったときとは逆方向でカードを入れてみるという対処でいきましょう!
ATMで出せる札の枚数オーバー
実は、ATMには一回の取引で出せるお札の枚数に上限があります。
これは各銀行で異なりますが、多くの銀行が50枚を上限にしています。

一万円札を50枚以上もおろすことはないなぁ
と思った人は、お待ちください!
上限があるのは、金額ではなく枚数です。
例えば、
- 6万円をすべて千円札でおろすと、枚数は60枚
このケースは上限枚数エラーのため、お金はおろせません。
ちなみに、ゆうちょ銀行では入金が200枚・出金が100枚を上限としています(ゆうちょ銀行ホームページ)。
お札の枚数には注意を払いましょう!
https://oyatsuimoblog.com/atm-tricks/
他の銀行のATM
高齢の方に多いのが、お金をおろそうとしている銀行とは別の銀行のATMを使っているケース。
銀行のATMはどこも似たデザインなので、意図せず間違えることがよくあります。
対策としては、自分が使いたい銀行かどうかを支店・ATMコーナーに入る前に確認しましょう。
暗証番号を間違っている
この記事を読んでいる人は

暗証番号は合ってるのに、キャッシュカードが使えない…
と思いますよね。
皆さんに改めて確認頂きたいのは、その暗証番号が本当に正しいかという点です。
頭に思い浮かべている暗証番号が正しくないことはよくあることです。
例えば、
- 近頃、暗証番号を変えてないか?
- クレジットカードの暗証番号と間違ってないか?
- 楽天銀行を利用する人は、ATM用の暗証番号を入力したか?(楽天銀行は2つの暗証番号あり)
今一度、正しい暗証番号を入力しているか思い返しましょう!
キャッシュカードに問題があるケース

続いては、キャッシュカードそのものに何らかの問題があり、エラーが発生するケース。
このケースは4つの原因が考えられます。
具体的に見ていきましょう。
キャッシュカードではないカード
意外かもしれませんが、キャッシュカードじゃないカードでATMを使おうとするケースがキャッシュカード使えない原因ナンバーワンです!
例えば
などはサイズ・厚さ・ビジュアルがキャッシュカードによく似ているため、間違えやすいです。

これからは、マイナンバーカードと間違えることが増えそう…
皆さん、注意しましょう!
キャッシュカードの破損
ATMもキャッシュカードも、とても繊細です。
キャッシュカードの少しの傷・割れ・汚れでATMが使えなくなります。

パッと見では分からない傷がついていることはよくあります。お手元のキャッシュカードをチェックしておきましょう。
キャッシュカードの磁気不良
小さな傷が無さそうなら、次はキャッシュカードの磁気ストライプが不良の可能性があります。
磁気ストライプとは、キャッシュカードの黒い線の部分です(下の画像)。

キャッシュカードの磁気不良については、下の関連記事をご覧ください!

【関連記事】磁気不良になるか大実験!

【関連記事】キャッシュカードを長持ちさせる方法

キャッシュカード再発行中
キャッシュカード再発行中に、旧キャッシュカードは使えません。
詳しく解説すると、
- キャッシュカードを無くした。
- 銀行で再発行を依頼。
- 新しいカードが来る間に、無くしたカードを発見。
- 発見した旧キャッシュカードをATMに入れても使えない。
といった流れがよくあるパターンです。
対策はただ一つ。新しいキャッシュカードが来るのを待つか、通帳でお金をおろしましょう!


預金口座に問題があるケース

最後に、キャッシュカードでお金を引き出す預金口座に原因があるケースについて紹介します。
この預金口座が原因のケースは3つ。いずれも根本的な解決に時間がかかります。
内容を確認し、該当する場合は早めに対処しましょう!
残高不足
ATMの使い方もOK。キャッシュカードにも問題なし。
でも、預金残高を超える金額でお金をおろすことはできません。
銀行用語でいうと残高不足。
対策は、残高がいくらなのかを確認してから、出金取引を行いましょう。
ちなみに、残高不足を発生させると銀行から「お金に困っている」と思われ、ローン勧誘の連絡が来る可能性があります。
銀行から電話がかかって欲しくない人は、特に注意しましょう!

銀行による取引禁止
銀行は、預金口座の取引を一切できなくする取引禁止の設定を行うことがあります。
この取引禁止をかけられると、出金も入金もできなくなります。
銀行が取引禁止をかける主な理由は以下のとおりです。
取引禁止をかけられた預金口座を使うためには、上記の要因を解消する必要があります。
銀行は、取引禁止をかけると必ずお客様へ連絡します。連絡してきた銀行員としっかり会話して、対処しましょう。
https://oyatsuimoblog.com/tel/
自分で取引制限をかけている
銀行の取引禁止と同様にあなた自身がキャッシュカードを使ったATM取引に制限を設定したことが原因で、キャッシュカードが使えないこともありえます。
例えば、楽天銀行では
の3つを自分で設定できます。

預金口座に取引制限をしてないか確認しましょう!
まとめ

キャッシュカードが使えない12個の原因とチェックポイントは以下のとおりです。
- タッチパネルの誤操作
タッチパネルは超繊細。タッチの都度、内容確認を。 - カードを入れる向き
キャッシュカードを逆に入れてない? - ATMで出せる札の枚数オーバー
ATMで出せる枚数を超えてない? - 他の銀行のATM
キャッシュカードと同じ銀行のATMを使ってる? - 暗証番号を間違っている
本当に正しい暗証番号を入力してる? - キャッシュカード以外
クレジットカードなど違うカードを使ってない? - キャッシュカードの破損
よく見ると、キャッシュカードが破損してない? - キャッシュカードの磁気不良
- キャッシュカード再発行中
無くしたカードを発見しても、再発行手続き後は使えない。 - 残高不足
残高を超えた出金をしていませんか? - 銀行による取引禁止
銀行から電話があったら、取引禁止の連絡かもしれません。 - 自分で取引制限をかけている
銀行アプリなどで取引制限してないか確認を。