『大事なモノに、お金を使いたい!』
だから
『決してムダ遣いなんてしない!』
私たちのそんな気持ちを無視するように、
「物価の上昇」や「老後2,000万円問題」など、お金を使うことへのプレッシャーが強まる今日この頃。
皆さん、貯金が減るストレスを感じているのではないでしょうか?
今回の記事では
- 近頃、出費がふえて、不安を感じている人
- 1人暮らしを開始!でも毎月のやりくりがうまくいかない人
- 家計を見直したいけど、何をすればいいか分からない人
に向けて、お金が減るストレスや不安をかるくする超簡単なメソッドを紹介します!
紹介するのは「銀行通帳を使い、毎月のやりくりを把握する」方法。かなり簡単、だけど効果絶大な方法です!是非ご覧ください!!
【大前提】貯金が減るストレスは病気ではない!
お金が減って、神経をすり減らすこと。あるいは、お金が減ることを気にするあまり、買い物ができない。
これらを総称して『お金使えない症候群』と呼ぶサイトもあります。
しかし、現実にはそんな病名はありません。
精神的に苦しんでいる人に、ありもしない病名をつけ、レッテルをはるのは非常に好ましくありません。
貯金が減るストレスに苦しむ皆さん。
皆さんは病気ではありません。
皆さんは
- 貯金が減るストレスの正体を知らないだけ
- お金が減ることを真面目に捉えすぎているだけ
- 「お金が減っている」を精緻に把握してないだけ
です。
この3つを理解し、そして改善するだけで、間違いなく気持ちが楽になります。
そして、気持ちが楽になると、冷静に次の一歩を踏み出せるようになります!
この記事では、上記3つについて深ぼって解説していきます。是非じっくりとご覧ください。
【正体】貯金が減るストレスの本質とは?
ストレスを解消あるいは上手にコントロールするためには、まず「そのストレスが何なのかをはっきりさせること」が大切です。
「何となく不安」な状態から「〇〇という理由で不安」と言えるようになるだけでも、気持ちがラクに・・・
さぁ、まずはご自身のストレスの正体を知ることから始めましょう。
貯金が減るストレスの構造は下図のとおり。詳しく見ていきましょう!
「どのくらい減ってるか分からない」
「先月は1万円マイナスで抑えたけど、今月は3万円もマイナス!」といった感じで、減った貯金額をはっきりと言えるでしょうか?
人は『物事がはっきりしない状況』で不安を感じるもの。
“何となく貯金が減ってるなぁ・・・”というあやふやな感覚が、ストレスの種になります。
「なぜ貯金が減ってるか分からない」
例えば、同じお腹が痛い状況でも「原因不明の腹痛」と「賞味期限切れのものを食べた」と分かっている場合では、ストレスや不安は全く異なりますよね。
貯金の減少も同じです。
特に、電気代やスマホ代、クレジットや借金返済など引落しが多く、『貯金が減ってる理由が分からない状況』になると、感じるストレスはとても大きくなります。
「将来への不安」
次に挙げたいのが『予測不可能な状況』が引き起こすストレス。
「いくら?」「なぜ減った?」といった現状が分かっていなければ、将来を予測することなんてできません。
将来「どのくらい貯金があればいいのか?」、「どうやってお金を貯めればいいのか?」などが分からないストレスは大いに私たちを不安にさせます。
「節約をがんばりすぎる」
今も未来もあやふやな中でも、一生懸命に節約に励んでいる人もいるのではないでしょうか。
しかし、適切な目標がないままに節約をおこない、
- 買い物の我慢や安いもの探しなどで、息苦しくなったり
- お金を使うことに罪悪感を感じたり
していませんか?
過度な節約で『人生を楽しめない状況』になっていては、元も子もありませんよね。
「気軽に相談できない」
恋愛相談は友だちに、仕事の悩みだと同僚などに相談できますが、お金の相談って誰かに相談しにくいですよね。
「今月どのくらい貯金へった~?」なんて気軽には聞けないし、「お金ないんだよね。どうしよう。」と相談するのもとても心理的なハードルが高い。
『相談によりストレスを解消できない状況』で、どんどんメンタル疲労がたまっていませんか?
【心構え】貯金が減るストレスを軽くするために・・・
ご自身のストレスが少しずつ明確になってきたところで、次のステップにいきましょう。
次は、そのストレスに対して、どのようなスタンスで接するか?
『貯金が減るストレス』に対する、あるべき心構えについて紹介します。
「お金が減ることを受け入れよう!」
ストレスとは「拒否反応」のこと。拒否反応とは「お金が減っていることを受け入れてない」こと。
そんな方に、もっともお伝えしたいことは『お金が無くなっても、命まではとられない!』ということ。
- お金がゼロになったその瞬間に、あなたの全てが終わるわけではありません。
- お金が無くなっても、あなたは1人ではありません。
- 家族や友人、金融機関や行政・NPO法人を頼って、問題を解決することができます。
まずは、お金が減っている事実を気軽に受け入れましょう。
「無理に増やそうとしない!」
貯金が減ったとき、責任感が強い人ほど「お金を増やさなきゃ!」とあせりがち。
そんなときは少し立ち止まって、冷静に考えましょう。
極端な例かもしれませんが、
- 車のスピードを出しすぎたとき、ギアをバックにするでしょうか?
- 暖房があつ過ぎるとき、冷房に切り替えるでしょうか?
貯金が減っているときも同じで
- いきなり副業などでお金を増やすことではなく、「お金の減り」をゆるやかにすることを考えるようにしましょう。
特に『副業詐欺』には要注意!近頃ふえてるインスタ詐欺のコワさを知りたい方は、ブロガー・モグラさんの「【詐欺】怪しいDMで勧誘されるインスタ副業やってみた!!!【実体験】」をチェック!
【実践!】貯金が減るストレスを解消する3つのチェック
それでは、本題の『貯金が減るストレスを解消する3つのチェック』を解説します。
とても簡単な内容なので、銀行の通帳を片手に、是非お試しください!
チェック①:今月と前月の「給料直前の預金残高」
チェック方法
- 今月の給料が入る直前の残高をメモする。
- 前月の給料が入る直前の残高をメモする。
- 「1.」から「2.」を引いた金額をメモする。
何が分かるか?
上図を例にすると、
- 今月の給料前の残高は、10,000円でした。前月の給料日前は、20,000円。
- 10,000円 ー 20,000円の差額である「マイナス10,000円」が、今月の減った貯金額
ということが分かります。
たくさん引落しがあっても、この方法なら「どのくらい減ってるか」が簡単に分かるね!
チェック②:1年分の「給料直前の預金残高」
チェック方法
チェック①でやったことを、直近の1年間で同じように行います。
- 過去1年分の各月の「給料が入る直前の残高」をメモする。
- 「各月」と「各月のその前の月」の残高を差し引きする。
何が分かるか?
上図を例にすると、
- 1月の給料日前に20,000円だったものが、2月は18,000円なので、2月は「マイナス2,000円」。
- 3月は少し増えて19,000円なので「プラス1,000円」。4月は大きく4,000円に減っており、「マイナス15,000円」。
3月は仕事が忙しく、お金を使うヒマが無くプラスに。その代わり、4月は職場の歓迎会などで出費が多く、大きくマイナスに・・・
といったかたちで、1年間を通して「どの月にお金を使ってしまうのか?」という傾向が把握できるようになります。
事前に「今月は出費が多くなるかも」と少しだけ未来が予測できることは、ストレスをかなり軽減してくれるはず!
チェック③:引落し金額TOP3
チェック方法
たくさんの引落しがある場合は、引落し金額が多い3つにしぼり、しっかりチェックしましょう。
- 直前の1か月間の「引落し金額が多い3つ」をピックアップ。
- その3つが、毎月おなじ金額なのか、毎月ちがう金額なのかをチェック。
何が分かるか?
毎月の出費の中で負担が大きいもの、言い換えると『節約の優先度が高い出費』が明確になります。
以下では、引落しの種類ごとに細かく対処方法を記載しています。
細かい内容をチェックする前に、各引落し項目が世間全体では「多いのか少ないのか」を知ったうえで、ご自身の引落し状況を見つめなおすことが大事です。
昨今の家計事情を知るには、コチラの記事でチェック!
- 毎月おなじ金額の場合
- 保険料:保険の見直しを検討しましょう。特に、他にも保険の引落しがある人は、過剰な保険加入の可能性あり。保険見直しの相談は無料です!
- 家賃:家賃の目安といわれる「手取り給料の3割以上」支払っている人は、適正な家賃の家への引越しを検討しましょう。引越しのハードルはありますが、例えば5,000円でも安くなると1年間で60,000円の節約になります。長い目でみて、得をとることも大事です。
- 携帯代:多少の変動はあるけど、ほぼ同じ金額で引き落とされるのが携帯代。現在では、格安でスマホを使える事業者(MVNO)が増えています。1人で携帯代が10,000円を超えているような場合は、ぜひMVNOを検討してみましょう。
- 毎月ちがう金額の場合
- ショッピングやクレジットカード:クレジット等の使い方は人それぞれで、気持ち次第。今月、使い過ぎたなら来月は注意するだけ。例えば、「土日は財布からクレジットカードを出して外出する」や「ネットショッピングは控える」といった簡単にできる行動から実践しましょう!
- もし、ショッピング返済や消費者金融やローンが複数ある人は、おまとめローンで「借入をひとつにすること」と毎月の返済が格段に楽になります。詳しくはコチラの記事で!
まとめ
以上が、私たちの「貯金が減っていくストレスを解消する3つのチェック」でした。
私たちが感じるストレスの正体は
- どのくらい?なぜ?貯金が減っているか分からない
- そのため将来がどうなるか分からず、節約にがんばりすぎるストレスも・・・
- また、お金に関する悩みを誰にも相談できない
これらのストレスを解消するためには
- 「貯金が減っても命まではとられない!」まずは貯金減少の事実を受け入れよう
- そのうえで、「貯金を増やす」ではなく「貯金の減り」をゆるやかにしよう
- そのため、銀行通帳を使って、3つのチェックを行おう!
という内容でした。
私は銀行員として、
お金に困っているお客様と出会ってきました。
お金に悩んでいる方はたくさんいます。あなただけではありません!
また、今回紹介した簡単なメソッドを紹介すると、多くの方が
- 『こんな簡単に、毎月のお金のことが分かるの!?』
- 『家計簿つけるのは大変だけど、これなら出来そう!』
とおっしゃいます。
みなさんも、是非お試しださいませ!!