
地元で働くなら
銀行くらいしかないな…

安定感がある職業?
銀行員かな…
と思っているそこのあなた!
この記事を読んで、行員のやりがいとは何か知りましょう。
この記事には現役銀行員の実体験をたくさん盛り込んでいます。
したがって、銀行の採用試験で聞かれる志望動機などのヒントにもなります。
採用試験をイメージしながら、是非ご覧ください!

仕事のやりがいは大きく3種類

銀行に限らず全ての仕事が
- 何らかの価値を生み
- 誰かの役に立ち
- 周りの人を喜ばせる
ものであることは言うまでもありません。
だからこそ、
- その仕事に取組むことでやりがい
が得られるというものです。
この仕事を通じたやりがいには、大きく3つの種類があります。
- 取引先への貢献
その仕事が生み出す価値で、取引先のお役に立てること。 - 自分自身の成長
その仕事に取組むことで、自分自身が成長できること。 - 身近な人の幸せ
その仕事に頑張る自分を見て、親など身近な人が喜ぶこと。

就職・転職活動前の皆さんは、この3つのどれを優先するかを明確にしましょう!
やりがい①取引先への貢献

銀行のやりがいにおいて、最初に挙げるべきは取引先に貢献できること。

人に喜んでもらえる喜びは格別!
銀行の仕事は、多くの人・組織に貢献できます。
- 個人のお客様
- 企業や事業を営む方
- 社団法人などの任意団体
- 都道府県・市町村など行政
- 上記を通じた社会や地域全体
などあらゆるものに貢献できます。
なぜ銀行が貢献できる範囲が広いのかというと、銀行が扱う商品がお金だからです。

老若男女どんな人もお金は必要!
それでは、具体的なケースを紹介します。あわせて記載している採用面接での応答話法は必見です!
住宅ローンを通じたマイホーム購入
戸建て・マンション問わず、自己資金だけでマイホームを購入できる人は少数派。
住宅ローンを通じて、お客様のマイホーム購入をサポートするやりがいは、この上ありません。
特に、

土地に建築制限があって
困ってる…

夫が転職したばかり。
資金計画が心配…
などの悩みから、一時はマイホーム購入を断念したお客様。
しっかりお話を聞き、何とか解決策を見出し、住宅ローンを実行してマイホーム購入を支援できた時の達成感は格別!

私は初めての案件で、お客様の家が建ったとき、玄関前で嬉し泣きしました!
- 私は、たくさんの人の夢を叶えるお手伝いをしたいと考えてます。
- 多くの人が願う夢。それは『幸せな日常』だと考えます。
- 夢のマイホーム、金銭的に安定した生活、将来に向けた資産形成…、これらを実現できるのが、御行だと考えております!

ローン返済でお困りの人に…
複数の借り入れを銀行のローンで一本化し、資金繰りを改善することも貢献度が高い仕事です。
私が若いころ、融資窓口に来た女性。複数のローンで生活はひっ迫。丁寧に借入状況をヒアリングし、銀行ローンでまとめることで、返済負担を軽減。
後日、その方とお話したとき

勇気を出して、銀行に行って良かった。
本当にありがとう。
と言われたときは、ガッツポーズしました!
- 私には、困っている人を助けたいという強い気持ちがあります。
- 私はさほど裕福な家庭に育ったわけではありません。
- ですので、金融を通じて、困っている人をサポートできる御行に魅力を感じている次第です。
資産形成サポート

NISAなどで資産形成したい。
でも、やり方が分からない…

子どもが生まれた!
保険を見直したい…

子や孫に、なるべくたくさんの資産を残したい…
先行き不透明な社会の中、いかに資産を守り・増やすのかは、多くの人が悩むところ。
資産形成といえば証券会社ですが、証券会社と銀行には大きな違いがあります。
- あらゆる金融商品をラインナップ。
- 高度なスキルを持った営業員。
- しかし、高い営業目標ゆえに基本、超富裕層のみ。
- 「近寄りがたい」「あしらわれそう」というイメージ。
- 取り扱えない金融商品があり、もしかすると証券マンには商品知識が劣るかもしれません。
- しかし、接しやすく身近な存在の銀行員。町の金融屋さんとして、様々な人をサポート。
銀行員になると富裕層に限らず、様々なお客様からお金の悩みの相談を頂くため、「そのお客様にとって最善の策は何か?」を考え、実行するという大変やりがいある経験を積むことができます。
- 私は、様々なタイプの人に出会い、その方々のお役に立ちたいと考えています。
- この点から、主に富裕層が中心の証券会社よりも、地域の様々なお客様にとって身近な存在である御行がいいんです!
事業を営む個人・企業
事業を営む個人や企業への貢献は、2×2のマトリクスに分けた4つの領域で説明できます。

① 業況好調 × 財務支援
② 業況好調 × 本業支援
③ 業況悪化 × 財務支援
④ 業況悪化 × 本業支援
銀行が取り組む企業向けの支援メニューと言えば
- 業況が好調な企業への、設備投資や増加運転資金などの融資
- 業況が悪い場合は、資金繰り支援・B/S上のギャップ解消など
これら全て、財務支援です。

銀行のイメージどおりの企業支援ですよね。
しかし、近頃では企業の商売そのものをサポートする本業支援にも注力しています。
具体的には
など、書ききれないほど多くあります。
また昨今では、企業のSDGs対策やDX支援など、時代のニーズを捉えた最新のソリューションをもって、企業の成長支援に取り組める点も非常に魅力的。
事業者・企業のご支援は、お客様と二人三脚で経営課題の解決に取り組めるやりがいある仕事です。
- 銀行では、金融の力を使った企業支援だけでなく、企業の本業支援を幅広く担当できる点に魅力を感じています。
- 御行の企業説明で、SDGs支援に注力されていることを知り、企業や社会全体のサステナビリティに貢献できると感じております。
やりがい②自分自身の成長

ここまで紹介したように、銀行員は個人分野も法人分野でも、様々な人や企業と出会い、その中で学び・失敗を重ねて成長できます。
この章では、銀行員になるとどのような成長が期待できるかを紹介します。
キーワードは、幅広さと若くしての2つです。
幅広い金融知識が身につく
銀行は、他の金融機関と比べても、かなり幅広い金融知識を身につけることができます。
金融庁発行の『基礎から学べる金融ガイド』をベースに確認してみましょう。
金融知識 | 銀行 | 証券会社 | 保険会社 | 貸金業者 |
---|---|---|---|---|
家計管理 | ◎ | 〇 | 〇 | × |
ライフ プランニング | ◎ | 〇 | 〇 | × |
預貯金 | ◎ | × | × | × |
資産運用 | 〇 | ◎ | 〇 | × |
保険 | 〇 | × | ◎ | × |
ローン | ◎ | △ | △ | ◎ |
クレカ | ◎ | × | × | ◎ |
企業融資 | ◎ | △ | × | × |
財務知識 | ◎ | 〇 | 〇 | × |
税務知識 | ◎ | 〇 | 〇 | × |
ご覧のとおり、あらゆる領域で幅広く金融知識を学べます。

って言うか、学ばないと仕事になりません!
- 私は現時点で極めたい分野が決まっておりません。
- 逆に申しますと、何にでも興味を持っているとも言えます。
- 様々な分野を横断的に学べる御行で働く中で、自分が人生をかけて習得したい領域を絶対に見つけます!
幅広く産業を知れる
法人担当者を中心に、銀行員は様々な企業と接点を持ちます。
担当する企業の業種によって

えっ!
そうなんですか!?
と言いたくなることを学べます。

初めて担当する業種は、かなりワクワクします!
例えば、
- 建設業者はA~Dのランク付けされ
- ランクによって、入札できる公共工事の規模が制限される。
- 飲食の中でも、寿司屋は原価率がめちゃくちゃ高い!
- 総売上げにしめる利益率が低く、仕入れも難しく、難易度高い。
- 最も養殖が難しいのは「真鯛」。
- 毎日、少量のエサを何度も与えないといけない。
- 養殖は、赤い発色が難しく、黒ずむことも多々。
- 葬儀屋さんのキモは『生前の顧客囲い込み』。
- 会員組織への参加を促し、顧客ロイヤルティを高める!
- 漁業を営む漁業権。取得のハードル高め。
- 取得したら、無形固定資産として資産に計上可能!
以上のように、普通に生活してたら学べないことを広く知ることができます。
もちろん、自主的な学習も必要です。下の写真のように、未知の業種を担当するときは書籍などで勉強することも大切。

めちゃくちゃ知識の幅が広がり、人間としての厚みがでてきます!
大きな資金を扱える

大学卒業。
いざ社会人!
という若者がいきなり数千万円のお金を動かす…
これも、銀行員の醍醐味の一つ。
当然、お金を運ぶという意味ではなく、お金を貸し出すというハードな仕事。
莫大な資金を貸す前には
- 信用調査
貸しても問題ない人か? - 資金使途
何に使う資金か? - 返済原資
どうやって返済するのか?
を綿密に分析した上で貸出するかどうか見極める。
とても大変かつ重要な業務であり、やりがいを感じられる仕事です。

私が22歳で初めて担当したのは、3億円の設備投資案件でした!
経営者との接点
経営者と話したことがある人に質問します。
会社を切り盛りする経営者と話し、どう感じたでしょうか?

話が面白くて勉強になった!

オーラが違う!
迫力がすごい!
といった前向きな感想を持ったのではないしょうか。
銀行員になるとほぼ毎日、幅広い業界の経営者と話せます。
『人を育てるのは人』という言葉があります。
若いうちから企業のトップと接点が持てることで、人間力を鍛えられる銀行員。
銀行はこのうえない育ちの場であると言えます。
- 何にでもチャレンジしたいが、特に興味があるのは法人営業です。
- 様々な企業の経営者の方と課題解決に取り組み、企業を支援するとともに、自己成長にも繋げたいです。
- そして、自身の成長をお取引先のご支援に活かしていく。そんな仕事をしたいです。
修羅場
不動明王のような動じない心・・・
これを体得するためには、場数を踏むことが重要です。

修羅場をくぐる
死線を超える
ってやつですね!
そういった意味では、銀行は「命の次に大事」といわれるお金を扱う商売。お金を巡った修羅場に遭遇することができます。
私が若い頃に体験した修羅場はこんな感じ。
- とある企業が怠慢経営でジリ貧に。
- 一緒に策定した経営改善計画を無視する社長。
- そんな中、とある会議でいつもニコニコ顔の仏の支店長が社長をガン詰め。
- しょうもない言い訳をする企業代表者に、支店長プッツン!
- 鬼の形相で、詰めまくる支店長!!
- 銀行手続きに不服があった個人事業主。
- 閉店後に、紫スーツ・鋭い目つきの反グレ男と殴り込みに。
- 応接室で支店長と副支店長が対応。
- お茶をお持ちした私がみたものは・・・
- 机を蹴る反グレ!
机の位置をなおす副支店長!
じっと睨む支店長! - お茶をおいて、そそくさ出ていく私でした・・・。
やりがい③身近な人の幸せ

銀行員になると、親・親戚が高確率で喜んでくれます。

それがやりがいに繋がるの?
これが、一番のやりがいといっても過言ではありません!
結局、やりがいとは誰かのためになっていることを自分の心が受け止めた先に芽生える感情です。
- やりがい①は、取引先のためになっていること
- やりがい②は、自分のためになっていること
そして、このやりがい③は自分を育ててくれた親・親戚・故郷などのためになっていること。
このやりがいは、胸を熱くさせるもの。
- 自分が銀行に入ったら・・・
- もし支店長になったら・・・
- もし銀行の頭取にでもなったら・・・
お世話になった身近な方々に、立派な姿をお見せできるのが、銀行員と言う職業です。

これは現役銀行員じゃないと、伝えられないやりがいです。
- 私の志望動機は『故郷や自分を育ててくれた方々への恩返し』です。
- それが実現できるのは、故郷のナンバーワンバンクの御行です!

まとめ

仕事の3大やりがいの
- 取引先への貢献
- 自分自身の成長
- 身近な人の幸せ
銀行員は、どのやりがいも高い水準で感じることができる職業です。
もちろん銀行は働く場としてダメな部分が多いし、業界的に厳しさを増している面も。

■地銀からの転職を勧める理由■

大切なのは、
- いい部分も悪い部分も把握して
- その上で自分の適性と照らし合わせ
- 意思判断すること
です!
いずれにしても、皆さんが素晴らしい社会人になり、日本を引っ張ってくれることを祈っております!