「銀行員と公務員どっちがいい?」
故郷での就職を考えている人の多くが抱く疑問。
その答えは…
精神的・肉体的・雇用あらゆる面で安定して働きたい
という人には、公務員がオススメ。
強いストレスの中で成長しながらバリバリ稼ぎたい
こんな人は、銀行員向きです。
この記事では、
の3点について紹介します。
この記事を読むと、ご自身が銀行員と公務員どちらに向いているかが見えてきます。
是非ご覧ください!
【結論】銀行員×公務員の比較表
以下9つの項目で銀行員と公務員を比較した表が結論です。
常にノルマに追われ、資格取得・お客様の接待など仕事以外でのストレスが大きい。それがゆえにスキルが身につきやすく、結果として転職に強いのが銀行員。
公務員は地域のために活躍する仕事。ノルマはなく銀行員に比べるとストレスは少なめで、社会的評価も高く、先々を見通しても安定感がある職業です。
| 項目 | 銀行員 | 公務員 |
|---|---|---|
| ①ノルマ | × ノルマ地獄 | ○ ノルマなし |
| ➁人間関係 | × 体育会系 | ○ まったり |
| ③ストレス | × パワハラ他 | ○ 比較的低め |
| ④スキル | ○ 金融・営業力等 | △ 行政実務 |
| ➄転職 | ○ 超強い | × 転職困難 |
| ⑥給与水準 | ○ 抜群に良い | △ 悪くはない |
| ⑦福利厚生 | ○ 非常に良い | ○ 非常に良い |
| ⑧社会的評価 | △ 嫌われる | ○ 極めて高い |
| ⑨将来性 | × 斜陽産業 | ○ 超安定 |
銀行員と公務員の詳しい比較はコチラへ。
【基本】銀行員は公務員ではありません

銀行員も公務員も公共性が高く地域に密着した職業ですが、両者は全くの別物です。
公務員は、国および地方自治体、国際機関等の公務、すなわち公共サービスを執行する職員のこと
Wikipedia「公務員」
公務員は、国や地方自治体に属して公共サービスを提供。銀行員は株式会社である銀行で金融サービスを提供する人たち。
銀行員と公務員は全く別の職業です。
銀行から県庁に転職した人インタビュー
以下は、現役銀行員の私と県庁に転職した元銀行員のリアルな会話です。

銀行をやめて気づいたよ、銀行や銀行員の異常さに。

あぁ銀行の異常さは、働きながら感じるわ~。

銀行の異常さの根源は、銀行員の異常さにある。銀行員はマジでヤバい!!

そ、そ、そうなの!?

銀行員は自分の保身のことしか考えてないくせ、周りの人に過干渉。同質性を求めるあまり、金太郎アメのような人材ばかりになってる。

銀行員は保身・過干渉・無個性ってことね。でも、銀行は地域に必要でしょ!

世間は甘くないよ。銀行は頼りにされなくなってきてる。県庁の人たちは、銀行員のレベルの低さを感じてるよ。
特にこの頃は銀行がサービスレベルを低下させてる分、世間の銀行への期待も低くなってる。

逆に、公務員ってどうなのよ!?

給料は銀行には劣るけど、福利厚生は同じくらい。仕事は、組織内の利害関係者が少ないのでやりやすい。公務員は意外と裁量権が与えられるので、自分で考えたことを自分で実践できる。

裁量権が自分にあるのは羨ましい!
結局、転職して良かった?

公務員に転職して大正解だったよ。銀行の異常な人たちと異常な世界で働き続けるなんて考えられない!給料は減ったけど、人間らしい生活を取り戻せた気がするよ。
銀行員と公務員の詳細比較

ノルマ
銀行員
銀行では預金業務・融資業務・為替業務と様々な仕事がありますが、銀行員は基本的に常に「営業ノルマ」のことを考えながら仕事をしています。
営業ノルマは、絶対達成が鉄則です。
事業性貸出、法人役務収益、投資信託、クレカ、昨今では預金の獲得など項目は多岐にわたり、毎日数字に追われます。
上司からは、
- その日の契約実績
- 見込み案件の状況
を厳しく詰問されます。
「契約とってくるまで帰ってくるな!」という号令のもと精神的プレッシャーは極限です。
公務員
公務員に営業ノルマは基本ありません。
ただし「年度末までに期初計画したことを確実に実行する」「予算をいかに適正に消化するか」というプレッシャーはあります。
税務課では徴税などで目標数値がある場合もあるとのことですが、銀行のように支店同士で競争したり、ノルマの達成率によって給料や昇進が決まるといったルールはありません。
株式会社のように利益を追求しなくてよい点で、精神的な穏やかさは銀行とは比較になりません。
人間関係
銀行員
銀行員の人間関係は、上下関係に厳しい体育会系のノリが基本です。
上司は絶対的存在。つまり、銀行のトップである頭取には誰も逆らえません。
例えば、全役員が反対していても頭取がOKだったら、全役員コロッと賛成に転じます。
また、出世競争による嫉妬や足の引っ張り合いも日常ですし、上司からのパワハラもざらにあります。
唯一の救いは2~3年で転勤があるため、嫌な上司や合わない同僚がいても時が過ぎれば解決することです。
公務員
公務員の世界は、悪くいえば閉鎖的でまったりとした雰囲気です。
地方公務員の場合、お客様との関係性がなく自治体内部での人間関係に終始するため、一度人間関係がこじれると数十年引きずることになります。
また、収益目標や顧客とのトラブル等が無い分、身内の噂話や派閥など内向きなトラブルが発生しやすい側面もあり、いわば町内会的な付き合いが求められます。
ストレス
銀行員
結論、銀行はストレスフルな職場です。
銀行員の仕事は、支店が閉まった15時以降が本当の勝負の時間です。
などやることが山積みです。
仕事量以外の働きにくさの原因が、銀行独特の企業文化と人間関係。
よく言われるのが、銀行の常識は世間の非常識。銀行あるあるは社会の非常識。
また、実績によって給料も職位も決まるため、人の手柄を自分の手柄にしようとしたり、人間関係が複雑です。
詳しくは、まとめ記事をご覧ください。
公務員
公務員の働きやすさの特徴には、安定した雇用環境が挙げられます。
公務員は基本的に終身雇用が保証されており、安心して働くことができます。
次に人間関係。銀行を辞めて公務員になった人の話をまとめると
とのことです。
一方、独自のルールや手続きが多いことや、政策変更が首長の交代などで業務の影響を受ける点は働きにくい部分と言えます。
スキル
銀行員
銀行員は財務分析、税務、法務、資産運用などビジネスと金融に関する専門スキルが身につきます。
入行してからは、金融商品の販売資格から銀行業務検定、FP等の金融資格や中小企業診断士などの士業資格など常に勉強の日々(銀行員の勉強の実態はコチラ)。
また、経営者と対等に話すための営業力や交渉力も鍛えられます。
これらのスキルは他業界でも使えるスキルであり、労働市場では高く評価されます。
公務員
公務員は配属部署によって税務知識や法律知識が身につく可能性があるものの、基本的には専門知識や業務を遂行する上での資格などは必要ありません。
身につくスキルと言えば、調整能力や行政手続き方法など、その自治体内でのみ通用する内部スキルが中心です。
文書力や事務処理能力は高まりますが、あくまで公務員レベル。
ビジネス的な稼げるスキルは身につきにくいのが実態です。
転職
銀行員
銀行員の転職市場での評価は極めて高いです。
保険会社や証券会社への転職はもちろん、経理・財務職などで一般事業会社への転職、コンサルタントやM&A仲介などへのキャリアパスもあります。
- 銀行に採用される基本能力
- 銀行で得るビジネスの基本
- 強いメンタル・バイタリティ
- 金融・財務知識
は他業界でも重宝されるため、転職市場で銀行員は強いです。
公務員
公務員から民間企業への転職は一般的に不利とされています。
- 利益を追求した経験がない
- 営業ノルマの地獄を知らない
- スピード感が遅い
というイメージを持たれがちだからです。
私の知っている公務員で民間企業に転職した人は一人もいません。
逆に銀行員から公務員になる人は周囲から「公務員になったらもう引き返せないぞ」と言われていました。
公務員が転職を目指す場合、かなり特異な経験や高度な資格取得などのプラスアルファがないと難しいでしょう。
給与水準
銀行員
銀行員の給料は、他の業種と比較してとても高いです。

銀行に入ってからは役職が上がるごとに給料も上がりますが、2つの注意点があります。
1つは、能力や実績によって給料が左右される点。
能力が低いと昇給や昇進は難しく、給料が上がりにくいです。
2つ目は、銀行の決算内容によってボーナスが決まる点。
銀行員の賞与は決算連動するので、銀行の業績が悪いと賞与は少なくなります。
公務員
公務員の給与は業績などによって左右されないため安定感です。
また、公務員は収益や株主配当などの収益目標がないため、人事評価は「いかに期初の計画どおりに物事を進めるられるか」で決まります。
そのため、公務員の給与は一定のベースラインが存在し、公正に支給されるようになっています。
さらに、公務員の給与は役職や勤続年数で決まります。公務員は、長く勤めている人には高い給料を払うことを重視しています。
福利厚生
銀行員
銀行員の福利厚生はかなり充実しています。
まずは、有給休暇の充実度。週休2日制が当たり前。祝日や年末年始はお休み。また不正防止の観点から年に1回1週間お休みする義務があります。
続いては、金銭面。残業手当や賞与は当然として、住宅手当や通勤手当などの各種手当は充実、寮と社宅も完備。
公務員
公務員の福利厚生では安定した雇用と給与体系が特徴です。公務員は業績に左右されないので、安定した収入を得ることができます。
また、有給休暇や特別休暇などの制度も充実、家族手当や医療保険などの福利厚生も整ってます。
最大の特徴は、政府が掲げる社会変革の先駆者となる点です。
例えば、育休。政府という最高決定機関からのお達しで、無理やりにでも育休を取得。働きやすい社会を作ろうとする昨今、新しい制度を先陣をきって実践させられる公務員は、その恩恵に預かれると言えます。
社会的評価
銀行員
銀行員の社会的な評価は、「悪くはない」という表現が妥当でしょう。
基本、祖父母や親戚の人たちは銀行に就職が決まったと聞くと安心はしてくれます。
銀行は個人や企業の金融取引を支える重要な存在なので、親戚からお金の相談をされることもあります。
一方で、社会には「銀行なんて大っ嫌い」という人が一定数います。
そんな人たちは、過去に銀行で嫌な思いをしたことがある人だったり、ローン審査で否決された過去があるはず。
ということで、銀行の社会的評価は基本的に悪くないですが、銀行を嫌う人も一定数いることは知っておきましょう。
公務員
公務員の社会的評価は「抜群に高い」です。
公務員は安定・真面目・信頼の代名詞であり、社会的信用度は極めて高いです。
例えば銀行には、信頼度が高い公務員専用のローン(金利が低い)があったりします。
もちろん車のローンや住宅ローンの審査も通りやすいですし、結婚相手としての人気も不動です。
高齢の親戚や近所の人からの「公務員なら安心だね」という信頼感は、銀行員とは比べ物になりません。
将来性
銀行員
「銀行は斜陽産業」と言われるとおり、銀行員の将来性も正直、厳しいです。
銀行最大の売上は融資。預金で集めた資金を企業や個人に貸して利息収入を得ます。
しかし、昨今ではクラウドファンディングはじめ資金調達方法が増えており、銀行が頼られる機会は減少しています。
となると、新たなビジネスチャンスを模索するのが企業行動。
しかし、銀行はこれまで護送船団方式と揶揄されるように、法律により競合との争いがない世界でビジネスを展開してきました。
そのため、新しい考え方や新たな収益源を模索するノウハウに乏しいのが現実。
ピンチをチャンスに変えるべき今、なかなか一歩を踏み出せないのが銀行の現状です。
銀行の将来性をより深く知りたい人はコチラの記事「銀行が将来なくなる説について現役銀行員が考察してみた」をチェックしてみてください。
公務員
公務員の将来性は良くも悪くもなく常に一定です。
地方公務員は地方自治の重要なポジションを担っており、失職することはありません。
しかし、逆にいえばビジネス感覚や収益意識が磨かれない点がデメリット。繰り返しになりますが、公務員になったら基本ずっと公務員でいることを覚悟しておきましょう。
まとめ

銀行員と公務員の違いを比較してきました。
銀行員も公務員も、それぞれの魅力があり、またそれぞれのネガティブな面があります。
就職先を決めるにあたっては
『どこに就職するか?』より先に『自分はどんな人間なのか?』を明確にする必要があります。
自分の特徴を把握しつつ、自分が送りたい人生をしっかり考え、後悔のない就職先を選択しましょう!


