高卒で銀行員になれるか?
結論、高卒でも銀行員になれます。
むしろ昨今の銀行では高卒採用を増やしており、銀行員になれるチャンス拡大中です!
この記事では勤続19年の現役銀行員が、
- 銀行の採用枠の全貌
- 採用試験を突破するコツ
- 高卒銀行員の注意点
など詳しく解説します。是非ご覧ください!
銀行の高卒採用に関する昨今のニュース
人手不足が叫ばれる昨今の日本。
まずは、高卒採用に関するニュースについて見てみましょう。
高卒採用者は令和の「金の卵」
2023年10月『高卒採用者は令和の「金の卵」。バブル期以来の求人倍率』とのニュース。

多くの企業が、高卒予定の皆さんを欲しがっています。

日本の労働力人口の減少が著しいということが言えます。
2026年も高卒採用積極化
金融専門雑誌「ニッキン」オンラインでは、『地域金融機関では2026年度も高卒採用を積極化する』と報じています。

このニュースによると、
と高卒予定の方には嬉しい内容です。
地域金融機関は高校との連携を強化しているので、まずは進路相談の先生に銀行からの求人があるか確認してみましょう!
高卒で銀行に入る5つのルート(採用枠)

増えつつある銀行の高卒採用には、以下5つの採用枠があります。
- 一般職採用枠
- 指定校推薦枠
- スポーツ推薦枠
- 技術者枠
- 障がい者採用枠
具体的に見ていきましょう。
一般職採用枠
最もポピュラーな採用枠が一般職採用枠です。
大卒を中心とした総合職採用と同様、SPIなどの筆記試験や面談を通じて内定を勝ち取らないといけない枠。
大卒中心の総合職採用枠とこの一般職採用枠の試験は分けて行われるため、あくまでライバルは高校や短大の卒業予定者に限定されます。

昨今、都市銀行などで「総合職と一般職の一体化」が行われています。地方銀行までは波及していませんが、時間の問題かもしれません…。
指定校推薦枠
銀行から「○人採用します」と指定された学校から採用を行う枠が指定校推薦枠です。
主に指定校が割り振られるのは商業高校が多いです。
この枠は指定校内の生徒同士がライバルとなり、推薦枠を競い合うことになります。
当り前ですが、そもそも指定校推薦枠がない高校の人はこの採用枠は利用できません。

先生に指定校推薦枠がないか聞いてみよう!
スポーツ推薦枠
地方銀行の中にはスポーツに力を入れている銀行があり、銀行員をしながらアスリートとして活躍してもらうスポーツ採用枠を設けているところもあります。
有名どころでは、北海道銀行のカーリング部が挙げられます。

地方で特に多いのが、野球選手のスポーツ採用枠です。四国銀行野球部や七十七銀行野球部などが有名。
スポーツ採用枠がなくても、銀行が力を入れている競技を調べましょう。もし自分が経験ある競技なら面接時にアピールすべき!
技術者枠
技術者とは、AIやデータサイエンティスト等の技術者だけではありません。
銀行内の建物管理や電気機械の保守を行う技術者の採用枠もあります。
この採用枠では、指定校推薦枠と同じように工業高校を卒業した人で、電気主任技術者などの難関資格を持った優秀な人が採用されます。
ハンディキャップをお持ちの人枠
銀行には、デスクワークの業務や集中力を要する業務など、何らかのハンディキャップをお持ちの人が活躍できる採用枠も存在します。
銀行はたくさんの書類や事務があります。これらを集中して取り扱う事務センターで勤務する、この採用枠は銀行にとって貴重な存在なのです。
事務センターについては「銀行の事務センター特集」をご覧ください。
高卒の採用試験を突破するコツ
銀行の高卒採用が増えたことはチャンス!
…ですが、適切な準備をしっかり行わないことには合格できません。
現役銀行員の視点から、面接官に響く「資格選び」や「アピールポイント」「志望動機」の秘訣をお伝えします!
資格について

採用試験にあたっては、やはり資格を持っていると評価は上がります。

大卒は大学名で学力が分かる。高卒だと、資格により地頭の良さを判定されがち!
ここで注意したいのは、銀行の採用試験では必須の資格は無いことです。
資格はあくまであなたの
- 基礎学力・地頭の良さ
- やる気・チャレンジ精神
- 何に興味があるか
などを測るもの。
「どのような資格か」も大事ですが「なぜ取ろうと思ったのか」も説明できることが重要です。
色々調べて「銀行業務検定」を取得しようと思ってる人はストップ!この検定資格は『主として銀行・保険・証券等金融機関の行職員を対象(銀行業務検定試験HPより)』です。アピールできる資格は「銀行員になりたい大学生が取るべき資格」でご確認ください!
アピールポイントについて

採用試験で確実に聞かれるのが、あなたのアピールポイント・強みです。
さぁ、ここで何と答えるか?悩みますよね。
今、自分が考えている強みに、鋼のメンタルや根性・粘り強さといった精神的強さを加えることをオススメします。
なにせ、採用試験する側の興味は

この子、すぐ辞めないよな…
です。
記事「銀行員に向いている人の共通点は1つ!」で紹介する、銀行激務に耐えられるアピールは、試験官にきっと刺さります!
志望動機

次に確実に聞かれるのが志望動機ですね。
志望動機のコツは以下2点です。
- アホっぽい志望動機でなければ、内容は何でもいい
- ただし、自分の言葉で言おう!
高卒者に求めるものは、目に見えて高い能力や深い知識ではありません。
あなたへの期待はポテンシャルなので、教科書どおりの表面だけ着飾った回答はむしろNG。
自分が思っていることをしっかりと自分の言葉で伝えましょう。
銀行への就職の注意点

興味がふくらむ銀行への就職ですが、高卒者特有のネガティブな面もあります。
入行する前に後悔しないよう事前に知っておきましょう!
銀行は斜陽産業
斜陽産業:ピークを過ぎてからは落ち目になり、生産や売上が低迷している産業界を意味する。
weblio辞書「斜陽産業」
銀行に就職したら安泰というイメージは過去のもの。
人口減少や競合激化など銀行がこれまで同様に収益を上げることは困難。
逆に言えば、逆境の中で貴重な経験を積むことができるともいえます。また、金利ある世界の到来により、銀行業績は上向いています。
大卒者との待遇の差が大きい
「銀行は斜陽産業」とはいえ、給与・福利厚生などの面で銀行員は非常に恵まれています。
しかし、大卒と高卒では初任給・昇給など報酬制度や人事評価・人事異動での扱いが異なります。
この問題の本質は、銀行で働き続ける限り、大卒との待遇の差が埋まらない点にあります。
例えば、仕事が全然できない大卒が、きちんと仕事をこなす高卒の自分より高い報酬をもらうという状況が続くことに耐えなければいけません。
得られる経験・スキルが少ない
皆さんの中には『銀行で様々な経験をして、高度なスキルを習得したい』という立派な考えの人もいるでしょう。
しかし、そんな人ほど銀行でのキャリアに期待し過ぎないよう注意が必要です。
なぜなら、せっかくやる気があっても、貴重な経験の機会は大卒以上の銀行員が優先されるから。
一般職採用の高卒の人は異動も少なく、同じ職場で同じ仕事をコツコツ行うことを求められがちです。
高卒で銀行に入るメリットは大きい!

ここまで厳しい現実もお伝えしました。
しかし現役銀行員としては、それでも高卒で銀行員になるメリットは大きいと感じます。
最後に、高卒入行をオススメする3つ理由(メリット)を解説します。
メリット①4年早く稼げる&学費ゼロ
大学に進学した同級生が高い学費を払いながら勉強(と遊び)をしている4年間。
高卒で銀行で働くと給料・ボーナスをもらい貯蓄することができます。
- 大学の学費(400万円〜)がかからない
- 4年分の給料(1,000万円〜)が手に入る
最低でも1,500万円以上のこの差は非常に大きいです。
大学進学者は奨学金を使うことも多いですが、高卒で働けば奨学金返済もありません。
もちろんトータル収入は大卒の方が多いかもしれませんが、18~22歳の時点で数百万円の貯金を持って社会人生活をリードできるのは高卒銀行員だけの特権です。
メリット➁大卒が入る前に銀行実務のプロに
大卒の新入行員が入ってくる22歳の年。
彼らが右も左も分からず研修を受けている時、あなたは既に「4年の実務経験を持つ先輩」です。
銀行実務は広範囲かつ複雑で経験がモノを言います。
- 端末の操作スピード
- お客様への対応力
- 事務ミスの少なさ
これらにおいて、高卒者は大卒新人を圧倒できます。
もちろん大卒者は入行後に必死に勉強し、仕事の経験値を上げてきます。
このとき、先行するあなたも努力を怠らず一所懸命に自己研鑽と仕事に励むことが極めて重要です。

「私は高卒だから…」と諦めて努力しないのはNGです!
メリット③銀行員の待遇の良さ
腐っても鯛
これほど銀行に適した表現はありません。
銀行は腐りかけかもしれませんが、その福利厚生や社会的信用は中小零細企業とは比べ物になりません。
- 高い収入
- 完全週休2日制など福利厚生
- 社会的信用の高さ
特に地方における銀行員の肩書きはかなり強力です。
「高卒であっても銀行に就職した」と聞くと、みんな「それは安泰だね」と反応するでしょう。
まとめ

今後、拡大するであろう銀行の高卒採用枠。
高卒で銀行に入るデメリットとメリットを比べると、現役銀行員としてはメリットの方が大きいと考えます。
この記事を参考にしつつも、後悔しない人生をおくるため、自分自身が納得するまで進路について考え抜きましょう!
このブログでは、銀行に関する情報を発信しています。他に知りたいことがある人はお気軽に連絡ください!(⇒問合せフォームはコチラ)


