銀行への就職に興味がある全ての方へ
この記事は、現役銀行員が解説する銀行員の休み事情☆完全版です。
他の記事では紹介されない
など盛りだくさんに紹介します。
是非ご覧ください!
銀行員の休みの基本ルール
まず、銀行自体の休みの基本ルールをお伝えします。
『暦どおり+12月31日~1月3日』
これが大原則です。
ネット上では「暦どおり」とだけ紹介されることが多い…
正確には大晦日から正月も休みです!
具体的な例を見てみましょう。
2024年5月の暦(カレンダー)でいうと…
毎週の土日に加えて、5月3日(憲法記念日)と5月6日(振替休日)がお休みになります。
ただし、
この基本ルールに従わない部署もあります。
確認していきましょう!
銀行員の休みルールの例外部署
どの銀行も、ざっくり以下の組織体制で運営しています。
このうち『暦どおり+12月31日~1月3日』の基本ルールに従わないのは
- ローン専門店舗
- 資産運用専門店舗
(保険専門店舗含む) - コールセンター
です。
基本ルールと異なるのは『土日が休みではない』という点です。
土日が絶対に休みだから、銀行への就職に興味があったのに…
と思う人もいますよね。
そんな方が気になるのは、これらの部署に配属される可能性。
結論をいいますと、配属される可能性はさほど高くはないです。
先ほど示した「銀行の組織体制」を規模を加味して表現すると
多くの銀行員が、通常の支店または本部に配属されます。
ローンや資産運用の専門店舗やコールセンターは、少ない人数で運営しているのが実態です。
銀行員の休暇制度
まず、現役銀行員として感じるのは
銀行の休暇制度はかなり充実しているということ。
休暇制度は充実してますがデメリットも…。
後ほど紹介します!
充実していると感じる一番の要因は、連続1週間休暇の存在です。
この連続1週間休暇について、私の周りの現役銀行員たちに
- どう感じているか?
- どうやって過ごしているか?
を聞いてみました!
上司
1年に1度のご褒美だからね。
毎年、富士山に登ってるよ。
富士山登頂って。
休暇中もストイックっすね…
若手行員
ちょっと言いにくいんですが…
毎日、昼まで寝てダラダラ。
だって普段できないですもん!
おまっ
この前の試験、不合格じゃなかった!?
後輩行員
なんつーか
ニート気分っすね!!
ちなみに私は、妻に代わり家事をして、ブログ書いてます!
以上、連続1週間休暇についてでした。
が、無論、その他にもたくさんの制度休暇があります。
さらに銀行は、他の銀行の動向をかなり気にします。したがって、他の銀行でユニークな休暇制度ができたら、それをマネして導入することがよくあります。
- 慶弔休暇
- 結婚休暇・ハネムーン休暇
- 産休・育休
- 親の介護休暇
- ボランティア休暇
- 学習休暇
- 子の教育休暇
- 不妊治療休暇
- 家族の記念日休暇
などなど他多数
銀行員の休みのデメリット
ここまでの内容を振り返ると
銀行の休暇に、ポジティブな印象を受けると思います。
しかし、当然ネガティブな側面もあります。
いくつか紹介していきます。
夏休み・冬休み・春休みなし!
学校とは異なり、夏休み・冬休み・春休みはありません。
他の業界も、この3つの長期休暇が全てそろっていることは少ないでしょう。しかし、夏休みがあったり、年末年始が長めに休みになる業種・企業はあります。
一方、銀行は長期休暇は一切ありません。
その理由は、法律で規制されているからです。
お盆もなし!
夏休みなどと同じく、お盆もありません。
年に1回、親戚が集まるお盆に集まりにくいのが銀行員です。
絶対にお盆に休みたい人は、このタイミングで連続1週間休暇を取ったりします。
ちなみに、奥さんは義実家に帰りたがりません!
なので、銀行にお盆休みがないことを喜ぶことも…
銀行員は休みをとりやすいのか?
銀行のお休みの全体像が見えてきたところで、
少し視点を変えて「休みの取りやすさ」を紹介していきます。
休みの取りやすさは、以下2つの要素で決まると考えられます。
- 仕事の繁忙度
「忙しすぎて、休みたいときに休めない」といったことがあるのか? - 上司の反応
休暇の申請を行ったときの上司の反応はいかに!?
1.は、休めるか否かの実際問題。
2.は、気持ちの問題!
それぞれ詳しく見ていきましょう。
仕事の繁忙度
銀行で休みを取りにくいという人の大半が、仕事の繁忙度に原因があります。
「・・・ほとんど」って
ハッキリしろよ!!
ハッキリと
「仕事の繁忙度のため、休みにくいです!」と言い切れないのは、人によって全く忙しさが違うから。さらに言えば、所属部署によっても忙しさ・忙しい時期は異なります。
いずれにしても、休めないほど忙しい!
しかし、規程で定められた休暇は絶対取得!
という2つの相反する要因に挟まれて、苦しむことは多々あります。
上司の反応
次に、休みにくさに繋がるのが、休みを取るときの上司の反応がクソだった場合。
実際の私の経験談を紹介します。
課長、あの~
子どもが夏休みの8月中に、連続1週間休暇いただきたいんですが・・・
は?
オレですら、まだ1週間休暇とってないけど?
そうですよね(汗)
いやぁどうしても子どもがいる間に休みたくてですね…
まぁさ、しょうがねーけどさイライラ
で、いつ取る?
当然、祝日と被せるんだよな?
8月ですと、、、
山の日がある週ですね…
ちょっと妻に確認し
(食い気味で)
よし決定な。
それまで死ぬ気でガンバレ。
勝手に休みの日、決めんなよ怒怒怒
銀行員を苦しめる!休みにまつわる謎ルールたち
徐々に、銀行のお休み事情のネガティブな面がでてきましたが、さらに追い打ちをかける銀行★休暇を取りまく謎ルールを紹介していきます。
ご迷惑をおかけしますが…
『ご迷惑をおかけしますが、明日休暇を頂きます』
銀行では、こんな挨拶はごく一般的。
しかも支店内の全ての人に「休んで迷惑かけてごめんちょ宣言」を行います。
有休は従業員の権利なのに…!
銀行には、休むことに対して後ろめたい感を醸し出さないといけない風潮があります。
もちろん、こんな一言が必要ない銀行もあるとは思いますが、少なくとも支店のあらゆる人に
すんません!
休みます!
すんません!
休みます!
と言って回るのは、銀行共通の文化( ゚Д゚)
お世話になりました!
休みをとった後も、謎の儀式があります。
『昨日は休暇頂き、お世話になりました!あざっした!!』
これ、しかも1回いえばいいって話じゃありません。
- まず出勤した段階で、
先に出勤している一人一人に「あざっした」ラッシュ! - 続いて、自分より後に出勤してきた人に「あざっした」コンボ!!
- さらには、朝礼にて挙手のうえ「あざっした」フィニッシュ!!!
銀行員には、周囲への感謝が極めて重要ということを学ばせられます( ゚Д゚)
こんなことで学ばせんなよ…
新人は馬車馬のように働け!
これは、私が属する銀行だけかもしれませんが、基本『新人は社畜化になって一人前』みたいな文化があります。
そして、社畜への第一歩が
『連続1週間休暇はゴールデンウィークに取れや』です。
キャーーッ!!
本当だったら、平日まるっと5日も休める連続1週間休暇。
なのに、ゴールデンウィークにぶつけるということは、実質1日2日くらいしか余分に休めない(悲)
スーパー無慈悲な銀行が、この世には存在していることは認識しておきましょう!
まとめ
銀行のお休み事情を解説してきました。
実は、この記事をまとめる最初のうちは
「銀行の休暇制度はオススメだよ」というトーンで進もうとしていました。
が!
ふと気づいてしまいました…
連続1週間休暇のような良い休暇制度があったとしても、やっぱり銀行の組織文化みたいなものが働きにくさを助長しているということに。
そんな銀行の文化を打ち砕くニューカマーをどこの銀行も待っています!
来たれ!
銀行を変える若者たち!!
(無責任\(^o^)/イエ~イ)